その引き金を引くのは誰だ「自治体要請で撃ったのに」銃を失ったハンター咆哮 曲がり角クマ対策
クマの専門家・佐藤喜和教授。
ハンター個人が責任を負う現状に警鐘を鳴らします。
(酪農学園大学 佐藤喜和教授)「何か問題があった場合、それが個人の責任にならないような体制ですよね。今後も民間の資格を持った人に、こういう仕事を頼んでいくのか、それとも行政として市民の安全を守るため責任を持てるような形で、そういう人を雇用できる体制にしていくのか。将来を考えていくきっかけになるような、そういう年になったと思います」
夜明け前、ハンターの池上さんがパトロールを始めました。
訪れたのは郊外の農家。
(猟友会砂川支部 池上治男支部長)「これ全部シカの足跡」
周辺に出没するシカやクマの痕跡調査を続けています。
地元の人はそんなベテランハンターの姿を頼もしく思っています。
(住人)「助かるんです。あれだけの人が、鉄砲を取り上げられたのは私はもう悔しくてね」
(猟友会砂川支部 池上治男支部長)「ハンターというのはさ、自分のためというよりも農家のためとか人のためという意識の人が多いと思うんだよ。われわれは協力するのやぶさかではないけど、ああいう判決だと協力しないじゃなくて協力できない状態になっている。やはり考え方を変えていかなければいけない」
クマ対策の最前線に立つ猟友会のハンター。
引き金を引く責任は誰にあるのかー
社会全体で考え直す時が来ています。