「母子手帳の記録と異なっている」マイナポータルで誤表示 3726人の乳幼児健診結果 システムに誤った設定《新潟》
長岡市は11日、乳幼児の健診結果についてマイナポータル上で表示に誤りがあったと発表しました。
誤った表示がされたのは3726人に上ります。
マイナポータルは、政府が運営するオンラインサービスで子育てや介護などの行政手続きなどをスマートフォンやパソコンで利用することができます。
長岡市によりますと12月6日に市民の1人から「子どもの健診結果をマイナポータルで確認したところ、母子手帳に記録してある結果と異なっている」と問い合わせがあり、市で確認したところ、誤りが判明しました。
市はその後、8日にデータの修正を行い、9日から正しい結果を表示しているということです。
誤って表示されたのは、4か月児、1歳6か月児、3歳児の健診結果です。
2020年4月から、ことし11月までの間に健診を受けた3726人、のべ4302件で誤った表示があったということです。
本来、健診結果で「要紹介(要精密)」と表示されるべきところ、「要経過観察」と表示され、「要経過観察」と表示されるべきものが「要紹介(要精密)」と逆に表示されていたといいます。
市は誤表示の原因として、4年前にシステムのデータ登録を行った際、システム管理業者へ誤ったコード設定指示をしたこと、市とシステム管理業者の最終点検が不十分で誤りを見落とし登録されたとしています。
市は対象者へお詫びの文書を個別に発送するということです。
また長岡市から引っ越した人について、引っ越し先の12の自治体に対して影響の有無を確認したところ、誤った受診結果を利用した実績は確認されておらず対象者への影響はなかったことを確認したといいます。市は再発防止に努めるとしています。