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6人死亡の工場火災から2年 遺族「本当に悔しい」  三幸製菓・佐藤CEOが書類送検後、初めて報道陣の取材に応じる 《新潟》

2024年2月12日 19:32
6人死亡の工場火災から2年 遺族「本当に悔しい」  三幸製菓・佐藤CEOが書類送検後、初めて報道陣の取材に応じる 《新潟》

6人が死亡した三幸製菓の工場火災から2月11日で2年です。業務上過失致死傷の疑いで書類送検されて以降、初めて報道陣の取材に応じた佐藤CEO。何を語ったのでしょうか。

出勤前の母との会話が最後になるとは思いませんでした。

〈火災で母を亡くした 近裕之さん〉
「本当にちょうどいまごろだったんですよ。隣にいて話して。戻れるならば2年前に戻って会社に行くのを止めたいというか。いま思うと本当に悔しいです」

近ハチエさん・当時73歳。明るい性格で、常に周りに人が集まってくる自慢の母でした。

おととし2月11日深夜。村上市にある三幸製菓荒川工場で火災が発生し、従業員6人が死亡、1人がケガをしました。

消防庁の最終報告書によると乾燥機内にたまった「せんべいのかけら」が原因で出火したとみられています。


2月10日。

火災から2年になるのを前に工場の跡地で供養式が行われました。近さんの息子・裕之さんなど家族が参列し冥福を祈りました。

捜査を続けてきた警察は2月2日、佐藤元保代表取締役CEOを含む幹部4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。

夜中の時間帯に見張りや初期消火の体制を整備しないなど安全管理を怠った疑いが持たれています。

書類送検後、初めて報道陣の取材に応じた佐藤CEOは…

〈三幸製菓 佐藤元保CEO〉
「事実については認めておりまして、結果として事故を防ぐことができなかった点については認めています。結果として不十分な状態を見抜くことができなかったというのでしょうか、気づくことができなかったということだと思います」

何度も口にする「結果として」という言葉。

この日参列した遺族は近さん家族のみでした。

会社への不信感から供養式の参列を見合わせた遺族もいます。

〈火災で母を亡くした長男〉
「(書類送検について)過去の捜査資料に関してもかなり古い資料までさかのぼって確認したうえでの送検という話を(佐藤CEOが)していたが、そのときも『私が代表になる前の話』みたいな感じのことを言っていたので『ん?』って思うところはあった」

佐藤CEOは供養式の後、参列しなかった遺族を訪ね、書類送検されたことや再発防止の取り組みについて説明しました。

〈三幸製菓 佐藤元保CEO〉
「今回警察からも非常に多くの資料を調べていただいておりまして、私どももその後知ったような事実があった。私が経営を担うようになってから火災対策をはじめとして地震や労災防止のための取り組みもさまざま行ってきました。しかしながら結果として不十分な点につきましては気づくことができなかったとしか申し上げられません」

再発防止を誓う会社。

母親を失った裕之さんは。

〈火災で母を亡くした 近裕之さん〉
「一部の組織の改定はあったがトップの責任者が変わっていないので根本的な体制は変わっていないのかなと思っていますけれど」

遺族からは経営陣の刷新を求める声が上がっていますが、自身の進退について佐藤CEOは「処分の内容を踏まえてから適切に対応したい」としています。

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