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柏崎刈羽原発の使用済み核燃料 青森県の中間貯蔵施設へ搬入 《新潟》

2024年9月26日 19:18
柏崎刈羽原発の使用済み核燃料 青森県の中間貯蔵施設へ搬入 《新潟》

東京電力・柏崎刈羽原発で保管していた使用済み核燃料が26日、青森県の中間貯蔵施設に搬入されます。全国の原発で使用済み核燃料の保管場所がひっ迫する中、原発敷地外で中間貯蔵されるのは国内で初めてです。

青森県むつ市の港に26日朝、到着した大きな船。
そこには東京電力柏崎刈羽原発に保管されていた使用済み核燃料69体が専用容器1基に入った状態で積み込まれています。その後、近くの中間貯蔵施設に運ばれました。

中間貯蔵施設は原発から出た使用済み核燃料を再処理するまでの間、一時的に保管する施設です。原発敷地外での中間貯蔵は国内で初めてとなります。

東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発6・7号機。使用済み核燃料の貯蔵率はいずれも90パーセント以上となっていて、柏崎市の桜井市長は再稼働の条件の一つに貯蔵率をおおむね80パーセント以下にするよう求めています。

26日、定例会見に臨んだ柏崎刈羽原発の稲垣所長は……

〈柏崎刈羽原発 稲垣武之所長〉
「(柏崎刈羽原発を)今後安定して運転をしていく観点においては発電所全体で使用済み燃料の空き容量を増やすのは意義があると思います」

中間貯蔵施設での保管は「最長50年間」とされていますが搬出先のめどは立たず、地元ではこの期間を超える懸念があります。
東京電力は来年度以降も青森県へ使用済み核燃料の搬出を計画しています。

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