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【特集】タクシーのドライバー不足解消へ“女性のチカラ” 2024年問題きっかけ 労働環境を見直し“女性限定”で求人 その取り組みとは《新潟》

2024年4月6日 20:01

行政や業界団体も力を入れる女性の採用

運送業で女性ドライバーを増やそうと、行政や団体も力を入れています。

3月、新潟市中央区で開かれた「運転手のおしごと体験会」です。

暮らしを支える運送業の魅力を知ってもらい、ドライバーの確保につなげようと、国土交通省や関係団体が協力して開かれました。

この日は、女性にも仕事を知ってもらおうと、女性ドライバーによる座談会も開かれました。

タクシードライバー
「介護施設で働いていたので、高齢のお客さまの通院のお手伝いなどが出来たらいいと思い、ドライバーの職を選びました」

バスドライバー
「30年ほどバスガイドを務め、将来的なビジョンを考えて、運転手になってみようと思った」

他業種に比べ低い女性の割合

各業界団体によりますと、
県内では女性ドライバーの割合は、

バス:1.25%
タクシー:7.84%
トラック:3.14%

他の業種に比べ、低いのが現状です。

子育て中の女性が働きやすい

女性ドライバーの求人に力を入れる日の出交通です。

多くの会社では、タクシードライバーはシフト制となっていて、深夜や早朝など勤務時間が不規則になりがちです。

そこで、今回採用された女性ドライバーは、希望する時間帯で働けるようにしました。

採用された女性ドライバー
「以前、タクシーの乗務員も検討したが、勤務時間が長かったり、朝が早かった」
「子どもがいるので、夜は勤務が難しい。娘と2人暮らしなので、夜に一人きりにさせるのは心配だった」
「インフルエンザの時期になると、(子どもの)兄弟間での感染もあるので、急な休みとかある。(この職場は)今までになかったくらい、取りやすい」

職場環境の改善

職場環境の改善のため、営業所のトイレは和式から洋式に。

それまで畳だった休憩室は、フローリングに改装しました。

また、タクシーの運行に必要な二種免許の取得も、会社が費用を負担するなど、未経験でも始めやすいようにしました。

当初は2人程度の採用を見込んでいましたが、想定を上回る応募があったといいます。

採用をきっかけに新たな目標も

この求人をきっかけに、タクシードライバーとなった原田さん。新たな目標も生まれました。

日の出交通 原田純子さん
「4月から、大型の二種免許も学校に通うことになって、タクシー以外にも観光バスであったり、新しいことにも挑戦したいと思います」

ドライバー不足による物流の停滞など、マイナスの面が注目されがちな2024年問題。

労働環境を見直せば、人手不足の解消につながる可能性もありそうです。


2024年4月4日「夕方ワイド新潟一番」放送より

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