U字溝や擁壁などのコンクリート製品の製造を手がけていた会社が破産開始決定 負債総額19億3000万円 市況低迷や競争激化などで《新潟》
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東京商工リサーチ新潟支店によりますと、柏崎市西山町の永井コンクリート工業が21日、新潟地裁に破産を申し立て、破産開始決定を受けました。負債総額は19億3079万円とみられます。
1931年創業で、1963年に法人化しました。
U字溝。ボックスカルバート、擁壁、マンホールなど各種コンクリート製品の製造を手がけていました。
製品は特殊なものが多く、幅広い工法を取り入れて施工現場にマッチした製品を多数提供していました。
工場は本社のほか、下山田工場、十日町工場、村上工場、青森工場があり、法人化以降は事業拡大を進めていました。
1997年3月期は34億8304万円の売上高がありましたが、市況の低迷や他社との競争激化などで近年は売上高が17億円台に落ち込み、連続赤字の状態にありました。
コロナ融資も調達するなどして資金繰りをつないできましたが、2025年3月期に入っても状況は好転せず、スポンサーなども募り経営再建に努めたものの資金繰りは限界に達し、今回の事態となりました。