【特集】"BRT"という呼称が新潟市から消える… バス交通の未来は? 《新潟》
BRT導入した当時の新潟市長「やってよかった」
BRTの開業によってバス路線は大幅に再編されました。
乗り換えが発生した路線もあり、古町地区などへの人の流れが変わったという批判の声もあります。一方で、新たに設置された路線や、増便となった路線もあります。
BRTを導入した篠田昭 前新潟市長は、バス交通を維持するために新しい仕組みが必要だったと振り返ります。
篠田昭 前新潟市長
「やっておいてよかったというのが一番の強い思いです」
新潟市内の路線バスの利用客数は2000万人を下回っていましたが、BRT開業から3年後の2017年には2100万人台にまで回復。
もし導入していなければ、その後のコロナ禍を乗り切れなかったのではないかと強調します。
「誤算もあった」大幅に遅れたJR新潟駅の高架化
一方で、誤算だったと話すのが、JR新潟駅を高架化する「連続立体交差事業」の大幅な遅れです。
篠田昭 前新潟市長
「ちょうど新バスシステムをスタートさせるその頃に、新潟駅の連続立体交差事業が完成に近づくはずだった。バスの乗り換えで不便は発生するが、今度は駅の真下を乗り換えなしで移動でき、利便性も増す。プラスマイナスだとプラスの方を選んでいただける。結果的にはバスの利用者が増えると見込んでいた」
新潟駅の高架化はBRT開業と同じ年、2015年度の完成を見込んでいました。しかし、用地買収などに時間がかかり工事が大幅に遅れたのです。
高架化が実現したいま、新たなバス交通に期待しているといいます。
篠田昭 前新潟市長
「世紀の大事業だと思っていて、街は分断されているとなかなか往来がうまくいかない。新潟市が新しいバス交通のトップランナーになってほしい」
新バスターミナル開業目前 市民から期待の声
今月末から開業する新潟駅の新たなバスターミナル。高架化した駅の下をバスが通り、南北の往来が可能となります。
まちの人はー
まちの人
「バスが南北につながれば、利用する人も増えると思う。今までは新潟駅まで来て乗り換える人もいる。南口が栄えてきているから便利になるのは間違いない」
「つながりが良くなる。“にいがた2km”に合わせて街が活性化していけばいい」