これから本格的な旬を迎える県のブランドイチゴ「越後姫」。その味をよりお得に味わる取り組みが始まりました。どんなサービスンなのかさっそく体験してきました。

長い寒波で銀世界となった県内。雪原の真ん中に建つビニールハウスをたずねました。甘い香りを放つのは県のブランドイチゴ「越後姫」です。

（リポート）
「暖かいし、甘い香りでいっぱい。ここには春が来てますね」

〈JA北新潟いちご部会　斉藤喜太郎 青年部長〉
「香りが強くて、酸味が少なくて甘味が強くて、すごくジューシーなところが特徴だと思います」

ことしは長い寒波で日照不足や低温となり成育が一週間ほど遅れているものの、順調に育っているといいます。

（リポート）
「いただきます！おいしい。果汁が口の中にばーっと広がるのと一緒にイチゴの甘い香りもふわーと広がって、口の中が春でいっぱいになりますね」

越後姫はハウス内を25度くらいに保つことで1月から6月ごろまで収穫が続きます。

一株の中でも季節ごとに実をつける場所が変わります。早い方から「1番果」「2番果」「3番果」となり、「5番果」または「6番果」まで続きます。今の時期は「1番果」で「2番果」と「3番果」が重なる4月中旬から下旬が収穫量も多く出来も良いということです。

〈JA北新潟いちご部会　斉藤喜太郎 青年部長〉
「これからすごく量が増えていくので、旬が4月ですしたくさん食べてほしい」

これからピークを迎える越後姫。しかし、果肉が柔らかいため輸送にハードルがあり、県によると99％以上が県内で消費されています。

そこで、県内消費を拡大しようと県が今月24日からはじめたのが越後姫の「ファンパス」です。1枚500円（税込み）で購入し、協力している飲食店でみせると商品の割引きやサービスなど特典が受けられます。

阿賀野市にある瓦テラスでは…

（リポート）
「こちらのファンパスを提示して 越後姫のパフェを注文するとドリンクが1杯サービスで付いてくるということです」

注文したのは「越後姫」の名の通り、越後のお姫様をイメージしたパフェです。越後姫のゼリーと果肉で鮮やかなドレスを表現し見た目も華やかに仕上げました。

（リポート）
「スカートの越後姫と中のレアチーズのアイスクリームを一緒に。このジューシーで甘酸っぱいイチゴと濃厚なレアチーズ最高のマリアージュですね」

ファンパスの協力店舗は現在20店舗ですが、県は今後も拡大したい考えです。

〈瓦テラス　水戸部央さん〉
「新潟県が誇る越後姫なので県内だけでなく県外の方、全国の方に召し上がっていただきたいです」

越後姫を存分に味わるファンパス。その名の通り越後のお姫様が甘いひとときを演出してくれます。