【特集】「 国道の聖地」 新潟市本町交差点は国道の起終点の数が日本一! 新たな名所になるか《新潟》
日本の主要幹線が伸びる本町交差点
そんな国道の聖地・本町交差点は日本の主要幹線、「1ケタ国道」と呼ばれる道路が2つも伸びていたり、新潟と関東を結ぶ重要な道路・国道17号が伸びています。
一風変わった国道「350号」も伸びる
そして国道350号のような一風変わった国道も。
経由する道はなんと海の上。小さな島が多い九州では一般的な「海上国道」。東日本では珍しい存在です。フェリー内に標識があるので是非探してみては。
“酷道”289号も伸びている
続いては、新潟から本州を横に移動し太平洋側へ向かう国道289号。途中にある甲子峠はかつて車もバイクも通れない登山道の国道でした。過酷という当て字を使った“酷道”と呼ばれ、マニアの間で親しまれていました。こちらはすでに整備されましたが 新潟と福島との県境にある八十里越には現在も19kmに及ぶ不通区間が。地名の通り険しい峠道を現在整備しています。
個性豊かな道路が伸びる本町交差点。日本最多、8 つの起終点が集結した理由について佐藤さんは次のように分析しています。
信濃川に流れ込むように新潟へ集まる
佐藤健太郎さん
「国道の起終点は必ず大都市でなければならないみたいな、道路法でも細かい規定がいくつかあるが、日本海側の最大の都市である新潟に集まったのは必然のこと。いろいろな川が集まって1本になって最後に信濃川に流れ込むように、いろいろな国道が集結していくという意味ではちょっとロマンを感じるところであります」
本町交差点の周りでは国道の起終点を生かした新たなプロジェクトの動きも。
「8連おむすびプロジェクト」が始動
何やら本町の歴史を学んでいる参加者たち。
すると、スクリーンには本町交差点と国道の標識が8つ並んでいる図が映し出されています。
3月11日、新潟国際情報大学で行われていたのは「8連おむすびプロジェクト」のミーティング。
「おむすび」とは標識のこと
プロジェクト名に入っている「おむすび」は食べ物ではなく、国道の青い標識のこと。
国道の起終点にちなみ、8つの番号標識が並んだモニュメントの設置を目指しています。
それに先立ち、学生たちの有志が地元の商店街や商工会議所と連携しながら「まちのにぎわい」創出につなげるアイデアを考えています。