東京からもお伝えしましたが、史上最多の「9人」が立候補した自民党の総裁選挙で石破茂・元幹事長が勝利し、新しい総裁に選ばれました。

県内の党員票では、高市・経済安保担当大臣がトップに。県関係の国会議員は投票先が分かれました。

塩澤記者
「事実上、次の総理大臣が決まるため厳戒態勢が敷かれています。歓喜の雨となるのはだれか、泣いても笑ってもきょうが最終決戦です」

27日午後、東京の党本部で投開票が行われた自民党の総裁選挙。史上最多の「9人」による戦いでした。

1回目の投票は、国会議員票「368票」と全国の党員・党友の投票で配分が決まる「368票」のあわせて「736票」で争われました。

長野市の自民党県連でも27日午前、県内の党員票の開票作業を実施。

投票権のある県内の党員・党友「1万4342人」のうち、投票した人は「1万114人」。投票率は「70.52パーセント」でした。

結果は、高市さんがトップで「3289票」。2位の石破さんとは500票差でした。

「1回目」の投票。県関係の自民党議員の投票先は…。

衆議院・長野1区選出の若林健太議員は高市早苗・経済安保担当大臣に。

4区選出の後藤茂之議員は林芳正・官房長官など、それぞれ投票先は分かれました。

1回目の結果、高市さんが「181票」で1位。石破さんが「154票」で2位となり、上位2位による決選投票に。

決選投票で、県関係の国会議員は石破さんには後藤議員が。

高市さんには宮下議員と若林議員が投票しました。

一方、井出議員と務台議員は投票先を明らかにしませんでした。

「石破茂君をもって当選者と決しました」

決選投票の結果、石破茂・元幹事長が「215票」を獲得。自民党の新しい総裁に決まりました。

自民党 石破茂 新総裁
「国民を信じ、勇気と真心を持って真実を語りこの日本国をもう1度みなが笑顔で暮らせる安全で安心な国にするために石破茂 全身全霊を尽くしてまいります」

この結果に、信州の国会議員は…。

【決選投票は石破氏】自民・長野4区選出後藤茂之 衆院議員
「決選投票になりましたので、結論的には石破茂候補に投票しました石破茂候補は長らく、国民の支持を得ながら思いを語ってきた候補でもありますし、そういう意味で言えば外交安全保障についても内政についてもバランスが取れた候補でもあり、自民党を立て直し日本のいろんな諸課題の危機に対応していくことが必要だと考えました」

【決選投票も高市氏】自民・長野5区選出宮下一郎 衆院議員
「石破新総裁につきましては地方創生担当大臣も歴任されていますし、農林水産大臣は私の先輩としてやられている方でありますし、「地方振興、地方創生、そして農業振興、こうしたこともしっかり主張してくださっていますので、そうしたところでの活躍を特に期待したいと思っています」

【決選投票も高市氏】自民・長野1区選出若林健太 衆院議員
「（高市さんを）応援していましたので、率直に残念でしたけど自民党は結果が出ればあとは一致結束ですから。3年続いた岸田政権から新たに政権が発足するわけで（国）内外のさまざまな課題に新たに取り組んでいく一助となってまいりたいと思います」

【決選投票先は明言せず】自民・長野3区選出井出庸生 衆院議員
「石破新総裁であれ別の方が当選されたとしても自民党に対する厳しい意見は今もあると私は思いますし、やはり謙虚に政治活動をやっていくことに尽きるのではないかと思います」

【決選投票先は明言せず】自民・比例（長野2区）務台俊介 衆院議員
「自民党の国会議員が全体として今回石破さんの経験を買ったということではないでしょうかね。石破さんは特に地方創生とか農村地域、過疎対策に非常に造詣が深くてそちらの対策については大いに期待ができると思います」