子どもたちが本に夢中になる”行列のできる図書館” ユニークな仕掛け 図書館が子どもたちの居場所に
塩尻市の小学校に”行列のできる図書館”があります。その裏には子どもたちが本に夢中になるユニークな取り組みがありました。
「キーンコーンカーンコーン」
返却作業「ピッ」「ピッ」
塩尻市の吉田小学校。
午前中、2時間目のあと「20分間」の休み時間に入ると図書館の入り口に子どもたちが続々と集まってきました。
図書館に入るための列は廊下の角を曲がり、その数、なんと50人ほど。
図書館の中も子どもたちで溢れています。
Q.いつもこんな感じ?
6年生
「はい。すごく混んでますね。たくさん借りたいです」
吉田小学校で12月4日から始まった「冬の読書旬間」。
さまざまな本に触れて読書の楽しさを感じてほしいと司書の山下奈巳先生による工夫を凝らした企画が行われています。
2年生
「ビンゴカード。スタンプ押すためにこれを借りました。」
その一つが、「読書ビンゴ」。
マスに書かれたミッションに当てはまる本を読むとスタンプが押されます。
6年生
「いろんな本が借りれるからいろんな本に出合ったりできる」
また、1回の貸し出しにつきパズルの1ピースが渡され、クラスごとに1枚の絵を完成させるという「読書パズル」も好評です。
今年の読書旬間では、1日あたり、全校児童の8割にあたるおよそ400人が利用し、1000冊以上の貸し出しがあるといいます。
吉田小学校学校司書 山下奈巳先生
「読書の魅力をきちんと伝えてあげる、つなぎ手がいれば、吉田小の子供たちのように本の魅力に気付いて楽しみにしてくれるお子さんが増えるんじゃないかと思っています」
山下先生は、このほかワークショップを開くなどして図書館を子どもたちの居場所にすることを目指しているということです。