長野市の県道で走行中の車のタイヤが外れ、道路脇にいた4歳から49歳の男女4人に衝突し、全員が軽いけがをした事故。直近で、この車は車検に出されていたとみられ、警察は整備不良の可能性もあるとみてタイヤが外れた原因などを調べています。

タイヤがなくなり、バンパーが外れた車。タイヤの部分は完全に部品が取れてしまっています。

小宮山リポーター
「向こう側から走ってきた車の後ろの部分のタイヤがこちらの店の前の行列のお客さんにぶつかったということです」
27日午前10時15分ごろ、長野市中越の県道で31歳の会社員の男性が運転する普通乗用車の後ろタイヤ2本が外れる事故がありました。このうち、右後ろのタイヤが反対側にある「たい焼き店」に並んでいた人の列に突っ込みました。タイヤはいずれも長野市に住む4歳の男の子と6歳の男子小学生、15歳の女子高校生、49歳の公務員の女性の4人に衝突し、いずれも足の打撲など軽いけがをしました。「たい焼き店」は26日オープンしたばかり。当時、およそ30人が並んでいたということです。
店主は
「すごい音がしましたよ。子どもさんが大きい声で泣いていたので、それでびっくりして、救急車呼ぼうって言って救急車を呼んで。大惨事にならなくて良かったですよね」

車のフロントガラスには直近で車検に出したとみられる車検標章も。なぜ、走行中にタイヤが外れてしまったのか。カー用品の販売や車検を行う専門家に画像を見てもらうと…。

「ホイール脱輪っていうよりはこれごとの脱輪ですよね。センターに回転する部分があるんです、この白いの。とても太い軸になってるんですけど軸があってベアリングがあって、それでタイヤを回してくれてるっていう。ここに大きなナットがついてるんですよね、これくらい大きいナットがついていて、それが緩むことによってごっそり抜けるんですよね。多分車検取った時に分解したんですよ、分解してそれをちゃんと元通りにしなかったっていう。単純に言うとね」

タイヤを交換した際にナットが緩んでいることで脱輪する場合がほとんどだということです。しかし、今回の画像を確認する限り、整備の段階で不備があったのではないかと指摘します。
警察は整備不良の可能性もあるとみてタイヤが外れた原因などを詳しく調べています。