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【延焼続く】岩手県大船渡市の山林火災 避難指示3300人超に拡大 男性1人の遺体発見も

2025年2月27日 19:44
【延焼続く】岩手県大船渡市の山林火災 避難指示3300人超に拡大 男性1人の遺体発見も

大船渡市で26日、新たに発生した山林火災は27日も被害が拡大しています。火災との関連は分かっていませんが、岩手県によりますと、市内で男性1人の遺体が発見されました。また、避難指示は、1340世帯3306人に増えました。

 岩手県などによりますと、27日午前7時過ぎ大船渡市三陸町綾里の小路(こじ)地区の県道脇で男性1人の遺体が発見されました。山林火災との関連は分かっていませんが、19日から大船渡市などで山林火災が相次ぐ中での遺体の発見です。

 特に被害が大きいとみられる三陸町綾里地内の小路地区と石浜地区でも山際の複数の住宅が焼け落ちています。

 大船渡市によりますと午後5時現在、住宅など建物への被害は84棟に上ると見られています。

 火災発生の情報が消防に入ったのは26日の午後1時ごろ。こちらはそのおよそ1時間後の映像です。

 撮影された場所から対岸の大船渡市赤崎町合足(あったり)地区では、まるで山が噴火したような大量の煙と炎が確認できます。

 その、およそ2時間後には…

 栗谷川直彦カメラマン
「建物にも延焼しています。家でしょうか。小屋でしょうか。火が燃え移っています」

 大船渡市には13日から連日、「乾燥注意報」が出ているうえ、26日は最大瞬間風速が18メートル超えたこともあって炎が一気に住宅に迫りました。

 火災は合足(あったり)地区のほか、三陸町綾里の小路(こじ)地区、田浜地区でも発生し、周辺の873世帯2114人に避難指示が出され、住民が避難を急ぎました。

 避難している人
「疲れてます。どうなるんですかねこれから」

 防災無線
「合足、綾里地区の方は直ちに避難してください」

 地上では夜を徹して消火活動が行われましたが…。

 原周太記者
「大船渡市三陸町綾里です。火の手が迫っているのがわかります」

 ヘリコプターから蔦京平キャスター
「地上からはどの程度の消火活動が行われているのでしょうか。現在、東北・福島、青森、宮城県仙台、さらに栃木などからも防災ヘリがでて消火活動にあたっているということです。自衛隊も朝から現地に入っています」

 26日は強風の影響で上空からの消火活動が行えませんでしたが、27日は朝から自治体や自衛隊などのヘリコプターあわせて11機が出動し、懸命の消火活動が続きました。

 それでも延焼が拡大し、避難指示の範囲は、26日から対象となっていた三陸町綾里全域と赤崎町合足に加え、赤崎町の永浜、蛸ノ浦、長崎、外口など6つの地区をあわせた1340世帯3306人に広がりました。

 県によりますと、午後5時時点で、「自主避難」も含め、439人が避難しているということです。

 避難している人
「一番は自分の家ですね。いろんな情報が入ってきますけども、どれを信じていいか。いろんな情報がいっぱい入ってくれば入ってくるほどこんがらがる」「きのうもほとんど寝てません」「火が収まって一日もはやく帰りたいです」

最終更新日:2025年2月27日 21:05
    テレビ岩手のニュース