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【クルーズ船でにぎわい】海外からの大型クルーズ船入港で街に活気 岩手・宮古市

2024年9月26日 19:12
【クルーズ船でにぎわい】海外からの大型クルーズ船入港で街に活気 岩手・宮古市

 岩手県の沿岸、宮古市では海外からのクルーズ船が、ことしだけで6回も入港していて、街に活気をもたらしています。宮古を満喫する乗客ともてなす市民を取材しました。

 アメリカや韓国を巡る豪華な大型クルーズ船。世界各国のお客さんを乗せたこうした船が次々に入港しているのが宮古です。

24日にも、アメリカ北部と日本を周遊するクルーズ船、「シルバー・ミューズ」が入港し、港では恒例の大漁旗を掲げて出迎えました。クルーズ船は、いつも、市をあげて歓迎しています。

 船からは乗客が続々と降り立ち、バスに乗って、浄土ヶ浜や龍泉洞など、景勝地へと向かいましたが、楽しみはそれだけではありません。宮古市内の商店街を散策し、ローカル色あふれるまちを肌で感じられるのも、魅力の一つです。

 お茶を販売するこちらの店では、琴の生演奏を聴きながら、抹茶をいただけるスペースを、この日にあわせて用意していました。

 ヨーロッパのエストニアから来た、こちらの女性。作法を教わりながらいただく抹茶の味は…。

エストニアからの観光客
「ナイス!」

 いい思い出が出来たようで・・・

 体験だけにとどまらず、抹茶と茶道具も購入していました。

エストニアからの観光客
「最高の買い物が出来て、抹茶もすごく美味しかったです」「(宮古市は)自然豊かで、とても良い町です」

 宮古市にクルーズ船が初めて入港したのは2008年。アメリカから来た豪華客船・アムステルダムでした。この船は、プールやテニスコート、コンサート会場まで備え、乗員乗客はあわせて2000人!

 その後、宮古市は、クルーズ船を、震災後のまちの活性化につなげようと、2016年から誘致活動を本格化させました。

 2020年には、山本正德市長がヨーロッパでポートセールスを実施。コロナ禍を経て、去年は7隻、ことしは8隻と徐々に入港数を増やしています。

 24日に、エストニアの女性を店で案内していたのは、商店街でおもてなし隊の代表を務める佐々木慶子さん。様々な企画を店に呼びかけるなど、大きな船が入るたびに張り切って活動しています。

昭和通りのおかみさんもてなし隊 佐々木慶子さん
「いままでにない新たなクルーズ船が来てそれで活気づいてますね」「ずいぶん今年も来ましたからね。4月からすると大変きてますから。嬉しいことですよね」

 まちに活気をもたらすクルーズ船の入港。山本市長は、宮古だけでなく、岩手全体のPRにつなげるチャンスだと考えています。

宮古市 山本正德市長
「岩手県は今まで知られていない。宮古の港を玄関口にして、出来るだけ多くのところを知っていただく。岩手県全体をですね、沢山の方々に特にも世界の方々に楽しんでいただくと」

 24日でことし6隻目の入港となった海外のクルーズ船。29日日曜日には、また別のクルーズ船が宮古に入る予定で、一層のまちの賑わいが期待されます。

    テレビ岩手のニュース