安全性の向上に期待 国産の手術支援ロボットを山形県内初導入 公立置賜総合病院
山形県川西町の公立置賜総合病院は国産の手術支援ロボットを県内で初めて導入しました。人間の場合、手術を行う際に手が震えることがありますがロボットの場合はそれがないため、安全性が向上するメリットがあるということです。
こちらが国産の手術支援ロボット「hinotori」です。
川西町の公立置賜総合病院では去年11月に2億2800万円をかけてこのロボットを導入しました。
「hinotori」は器具を取り付けたアームを医師が遠隔で動かして手術を行う装置です。人間が器具を持って手術を行う際は手が震えることがありますが、ロボットの場合はそれがないため、安全性が向上するメリットがあるということです。
県内の医療機関では山形大学医学部付属病院などがアメリカ製の手術支援ロボットをすでに導入していますが、国産の手術支援ロボットの導入は県内で初めてです。今回導入した国産のロボットはアメリカ製のものとほぼ同じ性能で、導入コストを1億円ほど抑えられるということです。このロボットは腹部に空けた小さな穴からアームを入れて手術を行い、泌尿器科や消化器外科などの手術で活用されます。
公立置賜総合病院・小沢孝一郎医師「手の感覚に近くて非常にやりやすい。山形市まで行かなくても地元で通院しながら地元の患者に手術ができる。それだけでもメリットになる」
公立置賜総合病院では来月、「hinotori」を使った初めての手術を予定しています。