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「庄内柿」や「温海かぶ」も 鶴岡市の菓子店で桃の節句を前に「ひな菓子」作り最盛期

2025年2月27日 18:29
「庄内柿」や「温海かぶ」も 鶴岡市の菓子店で桃の節句を前に「ひな菓子」作り最盛期

3月3日の桃の節句を前に鶴岡市の菓子店で、縁起物の魚や野菜を本物そっくりにかたどった伝統の「ひな菓子」作りが今、最盛期を迎えています。

鶴岡市内では3月3日のひな祭りが近づくと縁起物のタイや子どもの健やかな成長を願うタケノコなどをかたどったひな菓子が作られます。
庄内には江戸時代、北前船交易で京都からひな祭りの文化が伝わったとされ、砂糖などで花々などをかたどった菓子・「干菓子」を発展させたひな菓子をひな人形と一緒に飾る文化が伝統的に続いています。
市内の菓子店木村屋は2月17日からひな菓子作りを始め、今、最盛期を迎えています。職人たちがもちに白あんを加えて練った「練り切り」を使って魚や果物などを本物そっくりにかたどります。仕上げに「寒天」を塗ってみずみずしいつやを出して完成です。ことしはタイやタケノコといった縁起物のほか在来作物の「庄内柿」や「温海かぶ」など12種類のひな菓子を作っています。

木村屋 吉野 真商品管理係長「ひな菓子は庄内に伝わったおひな様の文化を和菓子職人が練り切りの形で伝えるひとつの食文化となっている。子どもの成長を祝ってもらう、庄内を思い出して思いをはせてもらえるようなひな菓子になればと思っている」

木村屋は4種類の詰め合わせを準備し、5000箱分のひな菓子を製造する予定です。

最終更新日:2025年2月27日 20:14
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