鶴岡市が保育所などの保育料と副食費 計3000万円を過大徴収 定額減税が反映されず
鶴岡市の保育所と認定こども園などの保育料と副食費が、過大に徴収されていたことがわかりました。去年9月から3月までの総額はおよそ3000万円で、市は5月中に全額を返還する方針です。
鶴岡市によりますと、保育所や認定こども園などの保育料は市民税の額で決められていて、去年9月以降は、定額減税を反映して計算することになっていました。しかし、保育料などの額を決めるシステムの保守を請け負っていた事業所の担当者が定額減税を反映したデータに変更するよう指示されたメールを見落とし、データを更新していませんでした。そのため去年9月から先月までの保育料が定額減税を反映する前の市民税の額で計算されてしまい本来よりも多く徴収されたということです。
また、副食費は定額減税により本来免除になる家庭からも徴収していたということです。保育料を過大に徴収していたのは217世帯からでおよそ2530万円、副食費は114世帯が対象で400万円ほどで、総額は3000万円近くに上ります。
対象世帯には5月上旬までに返還額が通知され5月下旬に返還される予定です。鶴岡市は、再発防止策としてチェック体制の強化や一層の情報共有などを行うとしています。