水道水に基準値を超える濁り確認 山形・白鷹町で一時断水 夕方には解消したものの飲料水使用は控えて
21日午前、山形県白鷹町の浄水場から配水される水道水に基準値を超える濁りが確認され、町内の広い範囲で一時断水しました。午後5時すぎに給水が再開されました。
町民「いやぁびっくりしまして。 早く復旧してもらいたい」
町民「電気よりも水の方が大事…」
白鷹町によりますと、断水が発生したのは町内の全6地区のうち、蚕桑地区と鮎貝地区、荒砥地区、十王地区、鷹山地区の5地区です。町は、この5地区のコミュニティセンターに給水所を開設し、このうち荒砥地区のコミュニティセンターにはこの時間帯、水を求める住民が行列を作っていました。
町民「断水といわれて水をもらいに来た。初めてだ、こういうことは。やっぱり食事作ったり、困るのはそういうことですね」
町民「一番最初は学校からの連絡で断水を聞いた。2時から断水するので子どもたちの飲み水確保ができないのでお迎えお願いしますという連絡だった。子どもは学童に行く予定だったが学童も閉鎖に…。もらった水はまず夕飯の準備に使う」
町の説明によりますと、町内にある浄水場は実淵川を水源とする「津島台浄水場」の1か所のみで、ここから水道水を各地の配水池に送っています。
21日午前9時前、水道水の濁りの度合いが国が定めた基準値「2.0度」を超える「3.3度」まで上昇しているのを浄水場の職員が確認し、白鷹町は水道法に基づき、午後2時から順次断水を始めました。水が濁った原因は分かっていませんが、町は水を飲んでもただちに健康被害が発生するものではないとしています。
浄水場の水の濁りは夕方には解消され、午後5時15分から給水が再開されました。しかし、町は当面の間、飲料水としての使用は控えるよう呼びかけています。
町は各地区のコミュニティセンターに設置した飲料水の給水所について、21日午後10時まで対応するとしています。