×

山形北インター産業団地の造成工事で官製談合疑い 県住宅供給公社の職員ら2人逮捕

2024年9月26日 18:36
山形北インター産業団地の造成工事で官製談合疑い 県住宅供給公社の職員ら2人逮捕
県住宅供給公社に家宅捜索に入る捜査員(26日午後6時45分ごろ)

山形市の山形北インター産業団地の造成工事に伴う建設残土の運搬工事の指名競争入札で便宜を図るなどの官製談合を行った疑いで、県警は26日、県住宅供給公社職員の男ら2人を逮捕しました。

官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、県住宅供給公社職員で天童市柏木町1丁目の伊藤健一容疑者(62)です。
警察の調べによりますと、伊藤容疑者は去年9月に県住宅供給公社が行った山形北インター産業団地造成工事に伴う建設残土運搬工事の指名競争入札の際、公契約関係競売入札妨害の疑いでともに逮捕された山形市中野の会社役員・高橋政信容疑者(74)に対し、秘密の事項となっている入札への参加指名業者などを教え入札の公正を害した疑いです。
伊藤容疑者が勤務している県住宅供給公社は県と山形市など13の市と町が出資している団体で、逮捕容疑となった山形北インター産業団地造成工事に伴う建設残土の運搬工事の入札は山形市からの発注を受け、公社が実施していました。
警察の調べでは、伊藤容疑者は入札の内容について把握できる立場にあり、高橋容疑者に対して、入札前に2回以上やり取りし、非公表になっている入札に関係する金額や参加指名業者などの情報を教えていたということです。入札には13社が参加し、高橋容疑者の会社が3700万円で落札していました。

県住宅供給公社佐藤仁喜弥専務理事「本日職員が逮捕されたという知らせを受けた。大変遺憾に思っている。捜査に全面的に協力したい」

県住宅供給公社には午後6時45分ごろ、警察の家宅捜索が入りました。
警察は、2人の認否について「捜査に支障が出る」として明らかにしていません。警察は2人の関係性や余罪の有無などについて捜査を進めています。

    山形放送のニュース