中央道の1歳児死亡事故 追突の運転手「19秒間考えごとし気付かず」検察が指摘 山梨
去年4月、中央道で1歳の男の子が死亡した事故の裁判で、検察側は追突した大型トラックの運転手が事故直前の19秒間、考え事をしていて前方の車に気付けなかったと明らかにしました。
事故は去年4月4日午前7時ごろ、甲州市大和町の中央道上り線の笹子トンネル内で大型トラックが乗用車に追突したもので、後部座席のチャイルドシートに乗っていた当時1歳の男児が死亡、運転していた母親(当時19)が軽いけがをしました。
この事故で大型トラックを運転していた茨城県五霞町の会社員、田所義光被告(55)が過失運転致死傷の罪に問われていて、17日の初公判で「間違いありません」などと起訴内容を認めました。
検察側は事故当時、母親が車両に異常を感じて路肩の非常駐車帯でいったん停止した後、ハザードランプを点けて時速7キロで走行していたことを明らかにしました。
その上で、田所被告が事故直前の19秒間、距離にして492メートルにわたって考え事をしていて前方の車に気付けなかったと指摘し、禁固2年6カ月を求刑しました。
判決は来月15日に言い渡されます。