9割が「冷暖房使わず生活」フードバンク支援世帯を調査 物価高騰の影響深刻 山梨
フードバンク山梨は27日、生活困窮世帯を対象に実施した調査で約9割の世帯がこの1年、「暖房や冷房をつけないで過ごした」と回答したと明らかにしました。
この調査はフードバンク山梨が食料支援している世帯を対象に、この1年の物価高騰の影響を聞き取ったものです。
調査結果によりますと、「ガソリン・灯油」などの燃料代で約9割、「電気代」と「米・パン」で約8割の世帯が物価高騰の影響を受けていると回答しました。また、「暖房や冷房をつけないで過ごした」と回答した世帯が約9割に上りました。
このほか「子どもに肉を食べさせても大人は食べない」「もやしでかさ増しして食事している」などの意見があったということです。
また、月収15万円未満の世帯が46パーセント、20万円以下が32パーセントに上り、約3割が1年前よりも収入が減ったと答えました。
フードバンク山梨は「物価高騰の影響で困窮者の生活はますます苦しくなっている」とし、これまで食料支援を受けたことのない人を対象に緊急の食料支援を行うと述べました。
フードバンク山梨 米山けい子 理事長
「これまでの物価高騰とは比べ物にならない、格段と違う。一段違う困窮や大変さが襲い掛かってきていると感じる」
緊急の食料支援の申請は来月12日まで受け付けるということです。