戦後80年 あすから「甲府空襲展」写真や資料で1127人犠牲の被害伝える 山梨
多くの犠牲者を出した甲府空襲から今年で80年を迎えます。当時の被害の様子を伝える企画展が24日、笛吹市の県立博物館で始まります。
甲府空襲は80年前、1945年7月6日の深夜から7日未明にかけて甲府市内でアメリカの爆撃機B-29が行った空爆で、1127人が亡くなりました。
シンボル展「甲府空襲」は戦争の記憶を風化させることなく考えるきっかけにしてほしいとの思いから初めて企画され、会場には空襲直後の甲府市街地の写真や資料など約30点が展示されています。
小松キャスター
「こちらは焼失した範囲を示した地図です。甲府駅があり、西側は相川、荒川、東側は身延戦まで広がっていた当時の被害の大きさを伺えます」
このほか、甲府空襲で約14万本が投下されたM69焼夷弾や被害の状況をつづった記録も紹介されていて、当時、多くの人が焼けこげ、身元が明らかにならなかったことを伝えています。
山梨県立博物館 学芸員 小畑茂雄さん
「このいつも見ている風景の中で空襲があったことが忘れ去られている。この地域であったことを改めて振り返る、そういう機会にしてもらいたい」
この展覧会は24日から来月30日まで開かれます。