富士山での中国人の遭難 SNSでの登山ブームと関係あり? 県は防災ヘリ有料化を検討 山梨
中国のSNSでは、登山がブームとなっていて人気の富士山が注目されています。
閉山期間中には、中国人観光客が富士山で遭難するケースが相次いでいて、こうしたSNS人気が新たな問題を生まないか、関係者が危機感を募らせています。
現在、富士山5合目で問題となっているのは、閉山期間中にも関わらず、山頂を目指そうとする外国人登山客です。
富士山みはらし 堀内勉支配人
「 今から頂上に行く予定なんですか、という声かけをする。頂上に行くと言われた場合は、危ないからやめてくださいと、伝えるようにしている」
また、別の5合目関係者は、山頂を目指す登山者を毎日10人以上は見かけていると話しています。
その背景にあると指摘されているのが、中国のSNSで投稿が相次ぐ登山ブームです。
中国からの観光客
「山登りは中国で有名なスポーツ。おそらく誰でもどこでも、山登りに行くのが好きだと思う」
複数の観光客によりますと、中国では健康志向から登山がブームとなっていて、世界的に人気の富士登山もSNSを中心に注目されているといいます。
富士登山をめぐっては、閉山期間に中国人が遭難し救助される問題が相次いでいて、関係者はSNSでの人気が冬山の無謀登山につながっていないかと危惧しています。
こうした状況に、富士吉田市の堀内茂市長ら地元の自治体は救助の有料化を提言していて、県も山岳救助の防災ヘリの有料化へ検討を始めました。
コンビニ富士山のオーバーツーリズム問題が富士登山でも再来するのかー。関係者が危機感を強めています。