「LINEで事情聴取を…」不審電話の音声データ公開 警察官かたる詐欺に注意 山梨
電話やSNSによる詐欺被害が後を絶たない中、今年に入り県内で相次いでいるのが警察官をかたる手口の電話詐欺です。警察は実際にあった詐欺とみられる電話の音声データを公開し、注意を呼びかけています。
音声データ
「お客様がご利用中の携帯電話は全て2時間後に停止させていただきます。ご不明な点がございましたら1番を押してください」「はい、こちらカスタマーセンターシミズが承ります」
4月、福島県の40代男性にかかってきた電話の音声データです。
「シミズ」と名乗る男は男性の携帯電話から大量の迷惑メールが発信されていると説明。このまま電話を福岡県警につなぐとし、話し相手は警察官を名乗る男に代わります。
福岡県警の警察官を名乗る男
「緊急性のある内容ですので今回、緊急特別対応としてこのままお電話での録画、録音をしながら事情聴取を受けていただくということもできるんですが、どうされますか?業務用のLINEがありますので、身分の相互確認を行ってから事情聴取を始めたいのですがよろしいですか?」
男性は不審に思い被害には至りませんでしたが、警察は詐欺目的の電話だったとみています。
県警によりますと、今年に入り県内で確認された不審電話の4割近くが警察官をかたる人物からの電話でした。実際に金をだまし取られた詐欺被害も5件確認され、被害総額は3600万円に上っています。
県警は警察がビデオ通話で警察手帳を見せたり電話で捜査対象だと伝えたりすることは絶対にないとして、警察官をかたる電話に注意を呼びかけています。