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【独自取材】埼玉・八潮市の道路陥没事故から2か月…転落したトラック運転手の救出は難航、周辺住民が強いられる“我慢の生活” 近隣店舗は営業再開のメド立たず…今も続く工事に行政は「おおむね想定したスケジュール通り」

2025年3月31日 16:00
【独自取材】埼玉・八潮市の道路陥没事故から2か月…転落したトラック運転手の救出は難航、周辺住民が強いられる“我慢の生活” 近隣店舗は営業再開のメド立たず…今も続く工事に行政は「おおむね想定したスケジュール通り」
埼玉・八潮市 道路陥没事故の今―

 2025年1月28日、埼玉・八潮市で発生した道路陥没事故。発生から2か月が経った今も、転落したトラック運転手の男性(70代)の救出は難航しています。周辺の会社・店舗や、近隣住民への影響は?事故現場のその後と今を取材しました。

■シャッターを開けたら目の前が工事現場…周辺の会社や店舗は対応に追われる

 2025年1月28日、埼玉・八潮市で発生した道路の陥没事故。直径約5mだった穴は崩落を繰り返し、40mほどに拡大しました。下水道管の腐食が原因とみられ、溢れる汚水などによって、転落したトラック運転手の男性の救出活動は難航。いまだ発見に至っておらず、現在は、管の下水を迂回させ、捜索活動を行えるようにするための工事が進められています。

 今回お話しを聞いたのは、陥没現場のそばで家具工場を経営する石井昇一さんです。資材や商品を運搬するには、もちろんトラックが欠かせません。しかし、シャッターを開けると、工事現場が目の前に…。

 以前は20台ほどの車が止められる駐車場があり、そこから荷物を運んでいましたが、目の前の交差点が陥没。駐車場は今、重機や工事資材の置き場となっています。

(陥没現場近くの会社・石井昇一会長)
「トラックを置いている場所も歩いて15分ぐらいの所にあるので、車でトラックを取りに行って。でも、中まで入って来られないので、大きな荷物になると道路に大型車を止めて、フォークリフトで工場からトラックに積み込んで…。通常だったら1時間ぐらいの作業が、3倍の3時間ぐらいかけないと積み込めない、という状況もありました」

 また、目の前で行われる工事で砂ぼこりが舞い、汚れの点検などの作業も増えたといいます。

(石井会長)
「“大きな建設現場の中に工場がある”みたいな形ですよね」

 どうにか営業を続けてきた会社がある一方、近くの飲食店や美容院などでは、立ち入り制限により、2か月経った今も店を開けられない状態が続いています。

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