【ナゼ?】日本との待遇に差…“トランプ関税”巡るアメリカと各国との交渉” 歓迎ムードで『好待遇』だったイタリア 両国の“差”と“共通点”とは?そして、イタリアの振る舞いから学ぶべき交渉術とは―?
しかし、アメリカに切るカードが被ってきました。もしアメリカ側から『何か買ってくれ』ということになったら、メローニ首相は『アメリカのLNG(液化天然ガス)をいっぱい買いますよ』となります。でもこれ、どこかで聞いた話ですよね。
そう、実は日本も、石破総理がアメリカへ行った際、「アラスカのLNGをいっぱい買いますから、これを買ったら貿易赤字はなくなります」と言いました。しかし、その後トランプ大統領は「韓国や他の国も買いたいと言っている」と話し、結局みんなが『LNGカード』を切るため、高くなってしまう可能性があります。
そして石破総理は「適切な時期に訪米をする」と言っていますが、ではその適切な時期はいつなのでしょうか。候補としては、まず7月9日ですが、これは相互関税の90日間の猶予が切れる時です。アメリカの東部時間で午前0時1分になります。
ただ私はもうちょっと早いと思っています。というのはG7の首脳がカナダに集結する6月17日は、2025年のG7サミット最終日です。ここにトランプ大統領が来た場合「おい、日本どうなった?カナダどうなった?フランスは?」という話になりかねません。その6月17日はもうすぐそこです。
(「かんさい情報ネットten」2025年4月21日放送)