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【速報】官製談合防止法違反の罪 奈良・三郷町前町長に執行猶予付き有罪判決「町民の信頼を損なった」

2024年9月27日 10:30
【速報】官製談合防止法違反の罪 奈良・三郷町前町長に執行猶予付き有罪判決「町民の信頼を損なった」
森宏範 被告(去年12月)

 奈良県三郷町の前町長が、町が発注した事業の入札情報を漏らした罪に問われた裁判で、大阪地裁は27日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

 起訴状などによりますと、奈良県三郷町の前町長、森宏範被告(65)は2020年、町が発注した保育園の建て替え工事に関連する事業の入札をめぐり、建設会社側に非公開の設計金額を伝え公正な入札を妨害した罪に問われています。

 これまでの裁判で、森被告は起訴内容を認め「信頼できる地元の会社に仕事を請けてほしかった。町民らに改めてお詫びする」と話していました。

 約5年間にわたり自らの支援者だった業者が工事を受注できるよう便宜を図った上で、知人の会社を下請けにするよう繰り返し要求していたことが明らかになっていて、検察は懲役1年6か月を求刑していました。

 大阪地裁は27日の判決で「犯行は入札制度の根幹を揺るがす悪質なもの。地方公共団体の首長として厳しい非難は免れず、町民の信頼を損なったことも軽視できない」とした上で、「反省をしていて、すでに町長の職を辞し一定の社会的制裁を受けている」として、懲役1年6か月、執行猶予3年を言い渡しました。

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