【特集】激化する関西のスーパー業界 関東の大手スーパー『オーケー』がついに関西上陸で小売業界に激震!?『プライベートブランド』に『レジカート』『価格以外の部分で戦う』競合各社の独自戦略に迫る!
また、総菜やピザやサンドイッチなど、店内での調理にこだわり加工食品の売り場を1.3倍に広げました。さらに、2階では日用品を販売し、一度に様々な買い物ができるように“品揃え”で対抗する作戦です。
(ライフ高井田店・大森雅之店長)
「大きな競合もできるので、何もせずに影響を受けるよりは、やるべきことをやり戦える。価格の戦いではなくて、それ以外の部分で戦う」
大手が火花を散らす中、他府県からも個性あるスーパーが関西に初進出し、しのぎを削っています。その一つが、2024年10月に東京から関西に初出店した、『肉のハナマサ』です。名前の通り、店内には肉がずらりと並んでいます。
(肉のハナマサ食品部・荒井康志部長)
「以前は、『肉のハナマサ』として大型パックを販売していたのですが、“肉のハナマサプラス”ということで、中サイズや小サイズの肉の種類を増やしていて、一般のお客様向けにも販売できるようになっています」
そんな中、力を入れているのが、プライベートブランドです。年間2億個を売り上げたジューシーなハンバーグや、様々な肉のジャーキーなど、肉屋の強みを生かした商品の中には、意外なものも売られていました。
『肉のハナマサ』の社員が考案した担々麺です。辛すぎてクレームが入ることもあるそうですが、逆にそれが人気を集めているのだとか。ほかにもグリーンカレーの本場、タイで作ったレトルトカレーなど、個性的な商品で客の心を掴んでいます。
(肉のハナマサプラス大国町店・石坂智昭店長)
「スーパーとして“肉だけじゃない”ところを皆さんに知っていただきたいというのと、ハナマサに行けば、特殊な商品も買えるというのを知っていただきたい」
一方、2024年9月、守口市に出店した、福岡が本社の『トライアル』ですが、全国に300以上の店舗を構え、2006年、兵庫県に一号店を出店してから、関西でも拡大中です。
IT企業から始まった『トライアル』は、“最先端の技術”が詰まった店づくりが特徴です。『レジカート』を使えば買い物中に会計ができ、店側もレジの人件費を2割削減して、安さにつなげられるといいます。