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【速報】交際相手の4歳娘に暴行し死亡させた罪 初公判で男は無罪主張「暴行はしていません」奈良地裁

2025年2月27日 10:20
【速報】交際相手の4歳娘に暴行し死亡させた罪 初公判で男は無罪主張「暴行はしていません」奈良地裁

 2023年、奈良県橿原市で交際相手の4歳の娘に対し、暴行を加え死亡させた罪などに問われている建設作業員の男の裁判員裁判が27日、奈良地裁で始まり、男は「暴行はしていません」と無罪を主張しました。

 起訴状によりますと、大阪府門真市の建設作業員・山下翔也被告(28)は、2023年6月、奈良県橿原市に住む交際相手の娘の田川星華ちゃん(当時4)の腹部を圧迫するなどの暴行を加え死亡させた罪のほか、その約1か月前にも、星華ちゃんに暴行を加え、全治約2週間のけがを負わせた罪にも問われています。

 山下被告は逮捕直後の警察の調べに対し「全く身に覚えがありません」と容疑を否認し、その後は黙秘していました。

 27日の初公判で、裁判長が起訴状を読み上げ認否を問われると、山下被告は「いま言われたような暴行はしていません」と話し、弁護側は「傷害はもっと前に生じていた可能性があり、(交際相手である)母親が暴行した可能性も排除できない。内臓にできた傷は、疾病によってできた可能性もある」として、全面的に争う姿勢を示しました。

■事件1か月前に児相に通報も…聞き取り行われず「虐待なし」と判断

 事件をめぐっては、奈良県の児童相談所と橿原市は、事件の1か月前に山下被告による星華ちゃんへの虐待を疑う通報を受けていたにもかかわらず、山下被告に聞き取りを行わないまま「虐待はない」と判断していたことが明らかになっています。

 さらに、児童相談所に常駐する警察官もこの通報について事件前に会議で知らされていましたが、上司らには報告せず警察組織内で情報が共有されていないこともわかりました。

 事件を受け、奈良県と橿原市は弁護士などで構成する検証チームを設置。「虐待の通告を受けた後、原則48時間以内に直接子どもの安全確認などを行わなければならないが、守れていなかった」「経験が少ない職員しかおらず不十分な対応となっていた」などと指摘した報告書をとりまとめ、県は児童相談所の職員を増員するなどの対応策をとっています。

最終更新日:2025年2月27日 10:57
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