【特集】万博を守る影のヒーロー『会場警察隊』に密着!「笑顔を守る」使命に挑む警察官たちの素顔と、その知られざる任務を追う
自ら配属を希望し、会場警察隊に来たという二人。大規模なイベントの警備に携わるのは初めてで、訓練を経て一緒に働き出したのは2か月ほど前です。
Q.これまでの2人の関係は?
(西尾巡査部長)
「万博に来る前は、違う所属で」
(小谷巡査長)
「警察署で勤務していました。異動してから開幕まで1か月ほどあったので、訓練をしたり、すぐに事案執行できるように会場内を回って、パビリオンの位置を覚えたりしました」
Q.息は合っていますか?
(西尾巡査部長)
「そうですね…合っていると思います」
(小谷巡査長)
「西尾主任はすごく優しいので、合わせてくれています」
(西尾巡査部長)
「いやいやいや(笑)」
午後3時ごろ。「アラブ首長国連邦のパビリオンで非常ベルが鳴った」との情報を受け、駆けつけました。
Q.どのような状況でしたか?
(西尾巡査部長)
「非常ベルのボタンを誰かが間違って押したのか、反応したみたいです。パビリオン内は異常なかったです」
一日最大22万人の来場者が想定される会場で、会場警察隊の対応は多岐にわたります。複数の国が出展するパビリオンの中では、展示品(国を紹介する写真集1点・1万4250円相当)の窃盗被害が発生。大阪府警は被害届を受理し、捜査を続けています。
■「海外の方が会計前に飲みだして…」万博ならではの“世界中から訪れる観光客への対応”
ゴールデンウイーク後半。開幕から3週間が経ち、現場に合わせて会場警戒にも少しずつ変化がありました。
(小谷巡査長)
「夢洲駅につながる東ゲート付近から入場される方が多くいるので、雑踏事故の防止の面でも、どれぐらい人がいるか確かめながら、警戒にあたっています」
また、万引きや置き引きを防ぐため、物販のあるパビリオン周辺も警戒を強めています。飲食店では、「外国人が無銭飲食をした」との情報が…。
(店の担当者)
「ペットボトルの水を、海外の方が買うつもりで持っていたのですが、会計前に飲みだして」
(西尾巡査部長)
「その人は、キャッシュレスということは理解していたんですか?」
(店の担当者)
「うちのスタッフが説明したけど、多分現金で払えると思っていたと思う。水だけボンッと置いて帰っていった」