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【年金密着】「泣いていないわけじゃない…でも、どんなに苦しくても生きていく」最愛の夫の死、自身の年金ゼロ…73歳“歌手”のパワフルな歌声の裏にある厳しい現実 それでも命ある限り伝えたいものとは―

2025年4月29日 12:30
【年金密着】「泣いていないわけじゃない…でも、どんなに苦しくても生きていく」最愛の夫の死、自身の年金ゼロ…73歳“歌手”のパワフルな歌声の裏にある厳しい現実 それでも命ある限り伝えたいものとは―
パワフルな歌声を持つ佐藤真理子さん(73)

 2025年4月15日(火)は、2か月に一度の年金支給日。今回出会ったのは、おなかの底から声を出す『発声練習』を指導している73歳の女性です。その鍛え上げられた歌声は、想像を上回るド迫力!その裏に隠された最愛の夫との悲しい別れ、自身の年金はゼロだという驚きの過去…今年度初の年金を受け取った受給者の“リアルな生活”に密着しました。

■レコードデビューも果たした“歌手”が楽しむ熱海での生活

 関東有数の温泉地として有名な静岡・熱海市。近ごろは若者を中心とした観光客が多く、商店街は連日にぎわっています。一方で、仕事をリタイアした高齢者の移住先としても人気の熱海は、65歳以上の老年人口が実に48.7%にも上ります。

 佐藤真理子さん(73)が住んでいるのは、そんな熱海の海を一望できるマンション。お邪魔させていただき、室内を見せてもらいました。

(佐藤真理子さん)
「リビングから見える景色が、圧巻でございましょう?手前に見える小さい島が初島、奥が大島です」

 さらに、各部屋には、こんな驚きの設備が―。

(佐藤さん)
「ここが和室なんですが、部屋の大きさの床下収納があるんです」

 床下収納は和室だけでなく全ての部屋に備わっているそうで、室内は常にスッキリしています。

(佐藤さん)
「私、本当に、このマンションが気に入っているんです」

 秋田・大館市生まれの佐藤さんは、10代のころ東京の芸能事務所に所属し、女性3人組の歌手としてレコードデビュー。70歳を過ぎた現在も、熱海を拠点にライブ活動を行っています。

■“終の棲み家”として購入も…最愛の夫が他界し、自身の年金ゼロという厳しい現実

Q.このマンションに移り住んで、何年ぐらいですか?
(佐藤さん)
「8~9年でしょうか」

Q.買った当初の値段は?
(佐藤さん)
「2000万円切ったと思うんですよね、1980万円…2000万円弱で」

 ご主人と暮らす“終の棲み家”として購入したという熱海のマンション。ところが…。

Q.今、家族構成は?
(佐藤さん)
「主人が亡くなったものですから、今は一人です」

Q.いつ、お亡くなりになったんですか?
(佐藤さん)
「2023年8月27日。まだ2年ですから、今年三回忌をします」

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