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【独自解説】“商談”が万博成功のカギ?世界が注目する日本の最新技術!折り曲げて使える太陽光パネル『ペロブスカイト』や『水素燃料電池船』に『太陽テント』さらに日本主催の『TICAD』も開催で日本政府はこの好機をモノにできるか―?

2025年4月20日 10:00
【独自解説】“商談”が万博成功のカギ?世界が注目する日本の最新技術!折り曲げて使える太陽光パネル『ペロブスカイト』や『水素燃料電池船』に『太陽テント』さらに日本主催の『TICAD』も開催で日本政府はこの好機をモノにできるか―?
万博のもう一つの顔

 万博成功のカギとなる“商談”。各国の展示から分かるそれぞれの思惑と世界が求める日本の最新技術とは?日本企業はこの万博でどれほど商談を成功させられるのか?『読売テレビ』高岡達之特別解説委員の解説です。

■万博が成功したかは“商談数”と“契約金額”を見てから 各国パビリオンから分かるそれぞれの思惑

 万博はもちろん楽しいです。しかしその成功のカギは、“何人入った”とか、“チケットが何枚売れた”とかではないんです。“商談がどれくらい成功したか”です。東京だと『幕張メッセ』、関西なら『インテックス大阪』などでやっている見本市と呼ばれるものがありますが、要は日本でも、年がら年中、ミニ万博みたいに見本市を行っていて、そこで皆さん新商品を見て話をまとめるんです。

 元々万博も、それぞれの国が売りたいものや、今見せたい新技術などを見せて、ビジネスの人に見てもらい、商談をまとめる場です。日本政府もそうですが、最終的に“商談をどのぐらいしたか”“契約金額がどのぐらいいったか”ここまで見て、初めて万博が成功したかどうかを見てもらいたいわけです。

 まずはチェコのパビリオン。チェコは1人当たりのビール消費量が世界一なんです。ということは、チェコのブランドのビールがあります。でも日本中で飲まれているわけじゃない。これはやっぱり万博で馴染んでいただいて日本人に飲んでもらいたいという“商談”です。

 そしてサウジアラビアは、ずっとビジネスかメッカの巡礼の人しか入れなかったんですが、観光客を入れ始めたのはつい最近の2019年で、まだ10年も経っていない。だからサウジアラビの色んな見所がありますよという、これも一種のビジネスです。興味を持った方に来ていただきたい。

 実は各国をよく見ると、何となくテーブルと椅子が並んでいます。商談スペースがあるんです。まだ始まって間もないですけど、どんどん各国のビジネスの方、あるいは日本の中でも、ビジネスの方が来られるので、商談をする姿がこれから見ることができます。

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■『水素』技術や『次世代発電』も…世界が注目する日本の最新技術の数々
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