【万博】空飛ぶクルマ運航再開めど立たず 飛行中に機体破損も「航空事故にはあたらない」けが人はなし
デモ飛行中に機体の一部が破損した「空飛ぶクルマ」。運航再開のめどは立ってないということです。
万博会場で26日、丸紅が手掛ける「空飛ぶクルマ」がデモ飛行を行っていたところ、機体の一部が破損しました。万博協会によりますと、破損したのは機体のフレーム1本と、18個あるプロペラ・モーターの1つで、モーターのカバー2つが落下したということです。
デモ飛行は、観客が立ち入れない区域で行われていたため、けが人はいませんでしたが、空飛ぶクルマは安全確認のため、当面、デモ飛行を休止しています。
万博協会・ 高科淳副事務総長
「トラブルが発生して非常に残念。楽しみにされた方々に申し訳なく思っている。(再開の)具体的なタイミングは、我々も承知していない」
万博協会は事業者の丸紅側に速やかな原因究明を求めています。
一方、万博協会の関係者によりますと、報告を受けた国土交通省航空局は今回の事案について、「航空事故にはあたらない」と判断したということです。
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(黒木千晶キャスター)
改めてどういった事故だったのか見ていきたいと思います。
26日、デモ飛行中にプロペラモーターのカバーが落下しましてフレームも破損しました。こちらは丸紅が担当しているリフト社製の『HEXA(ヘキサ)』という機体になります。
けが人はいないものの、万博協会は安全性が確認できるまで飛行を中止。そして運行再開の目処は立っていないということです。
では、観客の皆さんとの位置関係どうなっているのか。
開幕翌日に行われたデモ飛行の様子の写真なんですけれども、こちらにポートがありまして、観客の皆さんはこの外側のフェンスの外側から見るように、少し離れたところから見るようになっていたということもありまして、来場者との安全な距離をことを十分に確保した上で飛行しているということもあって、今回けが人の方はいらっしゃらないと。
万博期間中は他の事業者もこのデモフライトを予定されていますよね。
(高岡達之 読売テレビ特別解説委員)
ものは考えようだと思うんですけど、私の意見も一つの意見と思ってご覧の皆さんも聞いていただきたいんですが、これやっぱり未来を見たい・体験したい・考えてみよう、っていうのも万博のいいとこですから、考えてみればロケットだっていっぱい失敗しましたしね。今でも飛行機の開発っていうのは日本国内にだってテストパイロットっていうお仕事があるぐらいです。ですから、人身事故があっちゃいけませんけれども、こういうことも過程の一つで。
(黒木千晶キャスター)
ただ、この丸紅のこの機体については、当面この運航再開の目処が立っていないということですので、しっかりとこの原因を究明してもらって、楽しみにしている方もいらっしゃるので、デモフライト再開してほしいなと思います。