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【速報】斎藤知事が会見「失職して出直し選挙に立候補」を正式表明 「改革を止めるわけにはいかない」県民に謝罪も 高校生からの手紙に「辞めないで」言葉詰まらせる場面も…

2024年9月26日 15:01
【速報】斎藤知事が会見「失職して出直し選挙に立候補」を正式表明 「改革を止めるわけにはいかない」県民に謝罪も 高校生からの手紙に「辞めないで」言葉詰まらせる場面も…
兵庫県の斎藤元彦知事(26日午後3時ごろ)

 兵庫県の斎藤元彦知事は26日午後3時から兵庫県庁で会見を行い、自らの進退について、『議会を解散せずに失職し、出直し選挙に立候補する』ことを明らかにしました。

 会見では、初当選した3年前からの自らの実績について「行財政改革を進めてきた。県立大学無償化などの独自政策も行ってきた。これまでの既得権やしがらみから脱却すべくやってきた3年間だった」と語りました。
 そのうえで、一連の疑惑と県政への影響については、「まだまだ至らないところ、未熟なところは多々あった。県政に混乱させたことは間違いない。やはり私の力不足や至らなさについて県民の皆さまにお詫び申し上げたい」と謝罪した一方で、「それでも引き続き改革をすすめていきたい。子どもたちへの投資、こどもたちを応援したいという気持ちがまだまだある。改革を止めるわけにはいかないので、知事の仕事を続けさせていただきたい」と話しました。

 また、25日の朝に県内に住む高校生から手紙を受け取り、手紙には「知事を辞めないで」と書かれていたことを明かし、言葉を詰まらせる場面もありました。
 辞職を選ばなかったことについては、「(一般的に)道義的責任を感じることは辞職することとなるが、私にとって責任を取ることは、辞めることではなく改革を続けることだ。引き続き責任を果たしていきたい。斎藤にできるのか、と言われるかもしれないが、県民の方々に負託を頂ければ県政を立て直していきたい」と知事選への意気込みを語り、知事選で政党からの支援を求めるのかを問われると「推薦など、どこかの政党からの力を借りるのは難しいと思う。今回は自分一人でやっていくことになる」と話しました。 

 知事が30日付で「失職」すると、50日以内に知事選挙が実施されます。仮に斎藤知事が再当選した場合は、任期は「新たに4年間」付与されます。

 元幹部職員が作成した告発文書に端を発した、斎藤知事のパワハラなどの疑惑やその後の対応をめぐっては、19日午後に開かれた県議会本会議で、不信任決議が全会一致で可決していました。

 決議を受け、斎藤知事は「失職」か「議会の解散」かを10日以内(29日まで)に選ぶことになっていました。

◇◇◇
 前回の知事選で、会派を割ってまで斎藤知事を応援した自民は、会見での斎藤知事の説明は不十分だとして次の選挙では応援しないと断言しました。

 兵庫県議会・自民会派 北野実 幹事長
(Q、斎藤知事は推薦を求めてきた?)
「推薦はされないし、ありえないと思っています。(知事選での立候補者の擁立について)急ぐ必要があると思っている。どういう方というのは今の県政をしっかりまとめて前に進める、県民からしっかりと信頼を得られる知事を選びたい」
      
 一方、前回の知事選挙で斎藤知事を推薦した維新は、午後4時から緊急の会議開きました。維新は出直し知事選について、独自候補の擁立を模索していますが、決定には至っていないということです。
             
 すでに別の候補の推薦を決めた会派がある一方で、斎藤知事が会見で何を語り、県民を納得できる説明を果たせるのかを慎重に見極めようとする会派もあり、各党は難しい判断を迫られています。

◇◇◇
 斎藤知事の出直し選への出馬について兵庫県民は…

「全く物事がわかってらっしゃらないと思います。全会一致で不信任という重みがわかってらっしゃらない」

「今までの繰り返しをされないかと心配もありますし…ここでもう一回っていうことをするのか、わからないですね」

「今の状況は弱い者いじめにみえてしまう。集中砲火はやめたほうがいいのではないか」

「(斎藤知事が改革として打ち出している)高校や大学の無償化なんていうのはありがたいことだし、よかったと思うんですけど、最後の決断というのが遅すぎますし、首をひねりたくなります」

「新しい人に、兵庫県のことを考えてくれる人に出てほしいです」

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