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【独自解説】百条委が『調査報告書』公表で7つの疑惑に結論 『文書内容はおおむね事実』 今後の議会の動きで斎藤知事は再び“不信任”の可能性も?「知事がどう対応するのか、注視していきたい」

2025年3月8日 9:00
【独自解説】百条委が『調査報告書』公表で7つの疑惑に結論 『文書内容はおおむね事実』 今後の議会の動きで斎藤知事は再び“不信任”の可能性も?「知事がどう対応するのか、注視していきたい」
百条委『調査報告書』正式決定

 兵庫県の斎藤元彦知事の“パワハラ”などの疑惑を告発した文書について調べる百条委員会は、計18回の委員会を開き、一連の疑惑に対する調査報告書を公表しました。何が明らかになったのか―。そして今後の動きはどうなるのか?『読売テレビ』上野巧郎記者の解説です。

■7つの疑惑文書について『調査報告書』公表 『文書内容はおおむね事実でパワハラ行為といっても過言ではない』

 51年ぶりに兵庫県で開かれた百条委員会の報告書について見ていきたいと思います。

 まずは7つの疑惑についてです。

 1つ目の疑惑である“理事長の急死”に関しては、『心理的ストレスを与えたが命を縮めたとは言い難い』という内容になりました。

 2つ目の疑惑である“知事選での事前活動”。これは2021年の知事選に関して『違法行為は認められず』という報告内容にまとまりました。

 そして3つ目の疑惑である“パーティー券購入に圧力をかけたのでは”という疑惑に関しては『確認できずも”疑念を抱かれる行動は否めない』という内容になりました。

 4つ目の疑惑である“選挙での投票依頼”に関しては、これは『違法行為は認められず』というものになりました。

 そして5つ目の疑惑である、“優勝パレード資金のキックバック疑惑”に関しては『確認できず、背任容疑を県警が受理・対応を待つ』ということになりました。こちらの件について報告書には、『県関係者が起訴され、有罪となる事態となった場合は、知事自らの管理責任を重く受け止め、対処すること』と記載されています。

 さらに一番注目を集めた疑惑が2つありまして、1つは、6つ目の疑惑である“贈答品の『おねだり』”に関してですが、これについて報告書では、『一部で事実誤認もあるが個人で消費していたと捉えられても仕方がない。“おねだり”との憶測を否定できない』というものになりました。

そして7つ目の疑惑である“県職員へのパワハラ”については、『文書内容はおおむね事実。パワハラ行為と言っても過言ではない不適切なもの』とし、斎藤知事が2024年3月の会見で言っていた「(文書内容は)“うそ八百”」…ではなかったということが、報告書としてまとまりました。

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