【万博】総来場者数が100万人突破 「展示が似ている」鳥取とヨルダンが”砂同盟”結成 工事停止も
大阪・関西万博は23日、来場者数が100万人に達しました。
有吉優海 記者
「万博会場は、平日にも関わらず、きょうもにぎわっています。アメリカパビリオンもずらーっと長い行列ができています」
開幕から11日目となり、日に日に盛り上がりを見せる大阪・関西万博。
「100万人達成ということで、おめでとうございます」
万博協会は、パビリオンのスタッフなど関係者を含めた来場者数が100万人に達したと発表。記念セレモニーでは、大阪市内から来た家族にミャクミャクなどの記念グッズが送られました。
大阪市の宮森さん ご家族
「まさか100万人になるとは思ってもいなかったので、びっくり。とてもラッキーな一日だと思っています」
そんな盛り上がりの中、展示内容の“かぶり感”を逆手に、話題を発信する取り組みが。関西広域連合が出展する関西パビリオンの鳥取県ゾーンに敷き詰められた「砂丘の砂」。
ヨルダン館に運び込まれた映画「スターウォーズ」のロケ地にもなった砂漠地帯の「赤い砂」
「展示内容が似ている」ことから、鳥取とヨルダンの間で「サンド・アライアンス」“砂同盟”を結成。万博に再現された砂漠の砂が新たな縁を結んでくれました。
鳥取県・平井伸治 知事
「色々とインターネットで話題になりまして、企画がかぶっているのではないかと。そういうのは“砂かぶり”というのかもしれませんが。万博のおかげで、砂で“すな(つな)がる”ことができたと思っています」
日々、話題は尽きませんが、22日明らかになったのが。
(Q:ネパール館の工事が止まっているのはご存じ?)
「そうなんですね。知らなかったです」
(Q:工事代金の未払いがあって…)
「え~!!!」
「結局完成しないと、ニュースで話題になったと聞いたので、記念に撮っておこうかなと」
自前でパビリオンを建設する国の一つ、ネパール。その工事費用の一部が建設会社に支払われず、今年1月から作業が完全にストップしていることがわかりました。
ネパール館の関係者
「『支払います、支払います』って言って、(ネパール側が)支払ってこない現状なんです」
去年8月に着工し、すでに外観の工事は9割程度完了。しかし、万博が開幕してからも費用が支払われず、工事が中断し、館内には資材が置かれたままになっています。
(Q:スケジュール的に開幕には間に合っていた?)
ネパール館の関係者
「はい、そうです。その予定でやっていました」
「やはり完成させたかったですね。その思いだけでやってきたので」
こうした状況について、海外との取引に関するリスクを指摘する声も。
東京商工リサーチ・藤本真吾さん
「相手先のことがよく分からないですよね。それが例えば海外の政府だったとしても、きちんとリスクを把握をして、前払いにするなり、保険を使うなりという対処を取るべき。このあたりを押さえられる方がいたら、もしかしたら防げたトラブルだったのでは」