脳障害の男性が死亡前日に自宅を売却する契約 契約書を偽造した疑いで不動産会社社長を書類送検 大阪
脳障害のある男性が、亡くなる前日に結んだ自宅の売買契約を巡り、警察は9日、契約書を偽造するなどした疑いで、不動産会社の社長を書類送検しました。
脳に重い障害があり、認知機能などが低下していた柳発秀さん(当時51)は2022年、亡くなる前日に自宅を大阪市内の不動産会社に売却する契約を結んでいました。
しかし、契約書には直筆のサインがなく、押されていた実印も見つからなかったことなどから、遺族は、会社の社長が契約書を偽造したなどとして、今年6月、警察に刑事告発していました。
捜査関係者によりますと、警察は9日、有印私文書偽造などの疑いで社長を書類送検したということです。
亡くなった柳発秀さんの兄・南秀さん
「書類送検していただいただき、少しひと安心という形で安堵(あんど)しています。起訴というところを、まずどうかお願いしたいというのが、私と家族の願いになっています」
警察は、社長の認否を明らかにしていませんが、社長は9日、読売テレビの取材に対し、「何も法に触れるようなことはしていません」と説明しました。