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【速報】民間ロケット「カイロス」打ち上げ14日午前11時で決定 和歌山・串本の日本初の民間発射場

2024年12月13日 11:21
【速報】民間ロケット「カイロス」打ち上げ14日午前11時で決定 和歌山・串本の日本初の民間発射場
前回の打ち上げ(ことし3月)

 13日、ロケット開発を行う民間企業「スペースワン」は、和歌山県串本町の民間発射場での「カイロス2号機」の打ち上げを14日午前11時に行うと発表しました。

 「スペースワン」は、民間としては日本で初めてとなるロケットの発射場を串本町に整備し、今年3月、民間ロケット「カイロス」を打ち上げましたが、発射直後に爆発し墜落しました。

 爆発の原因についてスペースワンは「推力の不足による速度の低下で正常飛行範囲から逸脱したことで安全装置が作動した」としています。

 ロケット「カイロス2号機」は初号機と同じく、全長約18メートル重さ約23トンと、既存のロケットの中では小型です。名前の由来はギリシャ神話の「時間の神様」からとられています。スペースワンは、契約から打ち上げまでを世界最短の1年以内にすることを目標にしています。

 日本のロケット打ち上げはこれまで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが主導していました。民間では2019年5月に、北海道大樹町でベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」が開発したロケットが初めて打ち上げに成功しましたが、人工衛星は搭載していませんでした。

 「カイロス2号機」は、初号機と比べて燃焼速度の予測などを見直し改良を加え、さらに搭載する衛星は1基から5基へ増加しています。衛星が軌道に投入されれば民間では初めての快挙となります。

 スペースワンは打ち上げ費用を明らかにしていませんが、1回あたり約8億円で人工衛星を打ち上げ可能とされる米国企業「ロケットラボ」にも引けを取らない価格を目指すとし、打ち上げの頻度は2020年代中に1年あたり20回を目標に掲げています。

最終更新日:2024年12月13日 12:57
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