渦中のPR会社は県の表彰式欠席し沈黙 斎藤知事のSNS戦略で“公選法違反”指摘 双方の見解に相違
兵庫県知事選挙でのSNS戦略をめぐり、公職選挙法違反の疑いが指摘されている問題。斎藤元彦知事の代理人弁護士は、違法性について否定していますが、渦中のPR会社は29日、出席予定だった県のイベントを欠席しました。
(PR会社の投稿より)
『選挙は広報の総合格闘!?』
『約1か月半、試行錯誤しながら全身全霊で向き合ってきました』
SNSアカウントの立ち上げや斎藤知事の選挙演説のライブ配信を自らも行うなどと投稿。「全般を任せていただいた」というPR会社と「個人がボランティアで行った」などとする斎藤知事側とで認識が食い違う中、これまでPR会社側は、取材に応じていません。
こうした中、兵庫県は29日、仕事と家庭生活の両立などの実現に取り組んでいるとして兵庫県内の企業や団体を表彰しました。
この場にいるはずだったのが、問題の渦中にいるPR会社です。ところが…
牧野天稀 記者
「受賞された企業の方々が続々と表彰されていますが、PR会社の関係者の姿は見当たりません」
PR会社が表彰されることになった理由はこうです。
「ITツールの積極的活用と効率化」
「全社員が自由度の高いリモートワークを実践」
受賞企業を決める審査会が行われたのは今年9月。当初、PR会社の代表も表彰式に出席する予定でした。
しかし、選挙戦の“SNS”戦略をめぐり公職選挙法違反の疑いが指摘されるようになり、県が出欠を確認したところ、「欠席」の意向が示されたということです。
問題のきっかけになったブログを発信したのはなぜなのか。その中で「広報全般を任せていただくことになった」と記した一部投稿などをなぜ削除・改変したのか。
斎藤知事側は違法性について否定。真相解明に向け、PR会社側にも説明が求められていますが、沈黙を続けています。