長嶋茂雄さん告別式 王貞治さん弔辞「あなたとの60有余年、忘れることのできない貴重な年月」
「そんなあなたに私は迷惑ばかりかけていました。昭和34年私が入団した宮崎キャンプで同室にさせられ、世間知らずの私は、部屋の片付け、布団の上げ下げなどすることもできずに、あげくに寝相は悪い、いびきはかくで迷惑をかけっぱなしのようで、1週間で部屋を変えさせられました。その晩、長嶋さんは一言も文句を言いませんでした。アメリカで、ベロビーチでキャンプをした時、ロサンゼルスで一泊してフロリダへ飛んだんですが。その出発の日の朝、私が寝坊をしてしまい、長嶋さんが天窓から部屋に入ってきてくれて、私を起こし荷物をまとめてくれて飛行機に乗り遅れることなく済んだこともありました」
「私にとって長嶋さんは“超普通の人”でした。長嶋さんは私に普通人として接してくれました。長嶋さんには頭が上がりませんでした。足を向けて寝られない人でした。そんな大恩人としての長嶋さんとのお別れは、到底受け入れられません。皆さんも同じだと思います。しかしそうは言っても現実に引き戻されてしまいます。あとは静かに静かにお見送りするのみです」
「長嶋さんありがとうございました。あなたとの60有余年、私にとっては忘れることのできない貴重な年月でした。感謝するしかありません。89年間よくぞ頑張ってくれました。日本人のために頑張ってくれました。安らかにお眠りいただくことを願うのみです。『長島茂雄』に戻って、ゆっくりとお眠りください。さようなら」


