巨人投手陣を支える甲斐拓也「すべてを受け止めてくれる」「周りめっちゃ見てる」チームメートが証言

■投手陣を言葉で支える 巨人投手陣の信頼を掌握
5年間ソフトバンクで甲斐選手と共にプレーしていたのは泉圭輔投手。3年前。勝てばソフトバンクの優勝が決まるリーグ最終戦で逆転3ランを許し負け投手に。ソフトバンクはこの年2位に終わりました。肩を落とす泉投手でしたが、甲斐選手が励ましてくれたといいます。
「すごい落ち込んでいたら、甲斐さんが無理やり僕の手を引きながら食事につれて行ってくれたんです。試合終わってすぐだったので外にはファンの方とか結構いたんですけど、その中を2人でこう(手を引っ張って)やって。すべてを受け止めてくれる」
そして巨人でも若手投手にアドバイスを送る甲斐選手。11歳年下、最速153キロを誇る京本眞投手は「日ハム戦で打たれた後、甲斐さんが『飯行こう』って誘ってくれました」その時、京本投手は「自分これからどうしていった方がいいですか?」と悩みをぶつけたと言います。
すると甲斐選手は「真っすぐだけで勝負できるピッチャーだから、変化球・変化球と逃げるようなピッチャーにはなるなよ』と言ってくれました」のアドバイス。
さらにジャイアンツ不動のセットアッパー・大勢投手も「カブス戦で初めてバッテリーを組んで、あの時調子が良くなかった。まっすぐのサインに首振ってフォーク投げたんですけど、ベンチに帰ると『オマエの真っすぐには自信を持ってくれよ。オレから言えることはそれだけだ』。カッコイイなと」
巨人の投手陣に、積極的なコミュニケーションで精神的に支えている姿がありました。
■ノートにメモ 試合前には分析徹底
甲斐選手の練習を見てみると、常に横にはノートが置かれてます。その内容は、実際に投手のボールを受けて分析したピッチングの傾向をメモ。
リリーフの船迫大雅投手は「(甲斐選手に)選手同士で飲みに行くんですか?って話をした時に、『いや俺は全然行かない。相手打者の研究があるから』」とそのストイックさを証言。
そして高梨雄平投手は「周りをめっちゃ見てますね。視野がめっちゃ広い。試合前とかに3~4時間ぐらい、ずっとデータとにらめっこしている。根拠を持った状態で先発ピッチャーにしゃべりに行く。全部答えられるように」と、入念な準備と研究熱心な一面を明かしてくれています。