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旭化成で54年過ごす…宗猛総監督が退任 選手としてロス五輪4位 名将としてあまたの選手輩出 今後は顧問へ

2025年2月27日 16:20
旭化成で54年過ごす…宗猛総監督が退任 選手としてロス五輪4位 名将としてあまたの選手輩出 今後は顧問へ
ニューイヤー駅伝で26年ぶりの日本一に導き胴上げされる宗猛さん(写真:日刊スポーツ/アフロ)
旭化成株式会社は27日、陸上部の宗猛総監督が4月1日付で退任しすることを発表しました。これに伴い、宗総監督は今後、陸上競技部顧問に就任します。同じく、西村功氏も監督を退き、陸上競技部スペシャルアドバイザーを務めます。

宗総監督は、1971年に旭化成に入社し選手として活躍。その後プレイングコーチ、副監督を経て2008年に監督に就任すると、2014年からは総監督としてチームを支えました。今年の1月1日に開催された「ニューイヤー駅伝(第69回全日本実業団対抗駅伝競走大会)」では、5年ぶり26回目の日本一へと導きました。

選手としては、双子の兄である茂さんと一緒に長距離の選手として活躍。宗総監督は1984年のロサンゼルス五輪の男子マラソンで4位に入賞するなどの功績を残しています。

宗総監督はこれまでを振り返り「旭化成陸上競技部で54年を過ごしました。多くの皆さまの暖かいご声援のお陰で現在を迎えています」とコメント。

選手としての思い出は「モスクワオリンピックの最終選考会で3位に入り、代表を決めた福岡国際マラソンが一番の思い出です」とし、指導者になり「実業団駅伝の連覇や谷口浩美氏の東京世界陸上マラソン金メダル獲得、バルセロナオリンピックの森下広一氏の銀メダル獲得や多くの選手を世界に送り出せたのは会社のバックアップ、地域の皆さまのご声援のお陰だと感謝しています」と語りました。

今後の旭化成陸上部については「これからも三木新監督の下、新しい歴史を積み上げてくれるものと期待し、OBとして精一杯応援していきたいと思います。今まで以上に旭化成陸上競技部に対するご声援をよろしくお願いいたします。長い間ありがとうございました」と締めくくりました。
最終更新日:2025年2月27日 16:20