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【陸上】ママさんハードラー寺田明日香 第一線退く発表後初戦は5位 自己新V中島ひとみに拍手送る

2025年4月30日 7:20
【陸上】ママさんハードラー寺田明日香 第一線退く発表後初戦は5位 自己新V中島ひとみに拍手送る
陸上の寺田明日香選手(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
陸上・第59回織田幹雄記念国際陸上競技大会(29日、広島・広島広域公園陸上競技場)

15日に今シーズンいっぱいで第一線を退くと発表した東京五輪陸上女子100mハードル代表の寺田明日香選手。発表後初レースでは5位と表彰台に届きませんでした。

ケガや摂食障害などを理由に2013年に一度引退していた寺田選手。翌14年に長女・果緒ちゃんを出産すると、16年に7人制ラグビーの選手として現役復帰。18年に陸上への転向・復帰を表明し、現在までに日本記録を3度更新。自己ベストは12秒86。日本ハードル界をけん引する傍ら、“ママさんハードラー”としても注目を浴びていました。

15日に行った記者会見で「今シーズンをもって、競技者としての第一線を退くことを決意いたしました」と報告。「今後の活動の一つとして、子供から大人までみなさんと一緒に本気で走っていきたい」と語り、「私が高校生の時に、北海道の大会でシニアのトップ選手と走らせていただいた時に“トップの選手と差はこれくらいなんだ”って思ったんですよ。それが意外と近いなって思えたんです。“この人たちに勝てるようになったら、私は日本代表になって五輪とか世界選手権を目指せる”って本気で思えた瞬間だった。そういう思いを、いろんな子たちに感じてもらいたい」と、“走り”を通じて次世代選手を育てることに意欲を示していました。

そのうえで、「(ラストシーズンの)ことし1年は東京世界選手権を目指して、選手として本気で競技と向き合っていく」と、集大成となる9月の大舞台へ向けて抱負を語っていました。

この日の予選は12秒99で全体3位に入り決勝進出。迎えた決勝は後半に伸ばせず13秒08で5位と、表彰台に届かず。それでも自己ベストの12秒93で優勝した中島ひとみ選手に笑顔で拍手を送り、表明後初戦を終えました。
最終更新日:2025年4月30日 7:20