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2014年1月1日 21:31

10代のアスリートが台頭~ソチ冬季五輪

 2月7日、ソチ冬季オリンピックが開幕する。この4年に一度のこのスポーツの祭典で日本代表として期待されるのが、10代の選手たちだ。

 フィギュアスケートの羽生結弦選手(19)や村上佳菜子選手(19)ら、若いアスリートが世界でめざましい活躍を見せる中、金メダル最有力候補といわれているのが、この大会から公式競技として実施されることになったスキージャンプ女子の高梨沙羅選手(17)だ。昨シーズンのワールドカップでは史上最年少で総合優勝、今シーズンのワールドカップでは開幕から3連勝と、世界の大舞台で圧倒的な強さと安定感を見せ、ワールドカップでの通算勝利数も12に伸ばし、歴代最多記録にもあと1勝と迫った。

 とどまるところを知らない高梨選手の強さを支えているのが、「テレマーク」といわれる着地姿勢だ。ジャンプ競技は、飛んだ距離をポイント化した「飛距離点」と、空中での姿勢や着地の美しさをポイント化する「飛型点」の合計で争われるが、昨シーズンまでの高梨選手は、最大の持ち味である飛距離を伸ばしても、飛型点の差で敗れる試合もあった。しかし、今シーズンは持ち前の飛距離に加え、課題のテレマーク姿勢も決められるようになったことで安定して好成績を残すことができているのだ。

 大活躍を続ける高梨選手の他にも、ジャンプ女子には大きな期待を背負うアスリートがいる。伊藤有希選手(19)だ。伊藤選手は小学6年で国際大会の表彰台に上がり、海外からも注目された実力の持ち主で、去年、イタリアで開催された世界選手権では、伊東大貴選手や高梨選手らと共に混合団体に出場し、日本の金メダル獲得に大きく貢献した。

 これまで日本のスキー界は、ノルディックの荻原健司さんを筆頭に、長野オリンピックのジャンプ男子・団体戦金メダルなど1990年代は華々しい活躍を見せてきたが、ソルトレークシティーオリンピックでモーグルの里谷多英さんが獲得した銅メダルを最後に、2006年のトリノ、2010年のバンクーバーと、オリンピック2大会連続でメダルを逃すなど低迷しており、それだけにソチオリンピックで正式種目となるスキージャンプ女子に大きな期待が寄せられる。スキージャンプの代表は7日に発表される予定。

 また、その他にも新種目として採用され、メダル獲得を期待される競技がスノーボード・スロープスタイルだ。男子の注目は、日本代表入りが確実といわれる角野友基選手(17)。スノーボード・スロープスタイルという競技は、ジャンプ台の他、レールやボックスなど障害物が組み込まれたコースで、それぞれの技や滑りの総合力を競う。角野選手は昨シーズン、FIS(=国際スキー連盟)スロープスタイル種目で総合優勝に輝くなど、一躍、世界中から脚光を浴び、日本スノーボード界の歴史を変えたともいわれる逸材だ。

 さらに、女子でも若いアスリートが台頭している。雪のイメージからはかけ離れた「火の国」熊本県出身の鬼塚雅選手(15)だ。学校に通いながら、プロとして世界を転戦しているスーパー中学生で、昨シーズンはスノーボードワールドツアーの最高ランクの大会で優勝。見た目は至って普通の女子中学生だが、空中でのバランス感覚は抜群で、女子選手では誰も成功させたことがないという、空中で水平方向に2回転半する大技「キャブナイン」を武器に、世界に挑む。

 日本ではまだメジャーとはいえないスロープスタイル。それでも世界の舞台で若いアスリートが台頭し、メダル獲得の期待が大きい新種目にも注目だ。代表は20日に発表される予定。