金メダル小林陵侑選手は「どさんこ」? お祝いツイートに思わぬ余波
■「本県出身選手を応援していただきうれしい」岩手からは喜びの声
一方、小林選手の生まれ故郷の岩手県スポーツ振興課の担当者は、小林選手は岩手県出身だとした上で、「みんなで小林選手を応援してくれてうれしい」と話します。
「本県出身の小林選手がたくさんの方に応援されてうれしい気持ちです。スノーボードの岩渕麗楽選手も本県出身ですが、練習拠点が福島県内にあるため、福島ゆかりの選手として紹介されることもあるようです」(岩手県スポーツ振興課担当者)
北海道と同様、出身地に関係なく、地元に少しでも縁がある選手を互いに応援し合うことで、スポーツ振興をはかっていきたい、としています。
■選手は中高生で「引っ越し」ウインタースポーツならではの事情も
今回の北京五輪参加選手が、北海道に次いで2番目に多い長野県でも、ホームページなどで「長野県関係選手一覧」を紹介しています。
長野県の担当者は「出身が県外でも、早い時期から長野を活動拠点にする選手もいて、ゆかりのある選手も多い」と説明します。
「長野県では1998年に冬季五輪が開催され、スキーやスケートをできる競技場がたくさんあります。ウインタースポーツは、近くに施設があるかが重要なので、練習環境を求めて、中学や高校の時に県外から長野に引っ越してきて競技を続けるという選手もおられます。長野にゆかりのある選手は多くいらっしゃいます」(長野県担当者)
担当者が口を揃えたのは「出身地に関係なく頑張っている選手を応援したい」ということ。
多少でも地元に縁やゆかりのある選手がいればさらに力強く応援したい。そんな熱い気持ちをSNS上で表明する自治体が相次ぐかもしれません。