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【卓球】“お家芸”混合ダブルスで1年4か月無敗の世界1位ペア撃破!「信じられない気持ちでいっぱい」世界21位の“大吉ペア”

2025年5月22日 8:46
【卓球】“お家芸”混合ダブルスで1年4か月無敗の世界1位ペア撃破!「信じられない気持ちでいっぱい」世界21位の“大吉ペア”
(左から)倒れ込んで喜ぶ吉村真晴選手と、笑顔の大藤沙月選手(写真:アフロ)
卓球世界選手権(5月17日~25日、カタール・ドーハ)

5大会連続でメダルを獲得していて、日本のお家芸ともいえる卓球の混合ダブルス。21日に行われた準々決勝では“大吉ペア”が、世界ランキング1位で1年4か月国際大会で無敗の林詩棟選手・蒯曼選手の中国ペアを3対1で破り、銅メダル以上を確定させました。

大金星を奪ったのは吉村真晴選手と大藤沙月選手の“大吉ペア”。吉村選手は17年大会で石川佳純さんとペアを組み金メダルを獲得。また大藤選手は横井咲桜選手との女子ダブルスで現在世界ランキング1位と、ダブルスを得意としている2人のペアによる快挙でした。

第1ゲームは8-11と今大会はじめてゲームを落としたものの、第2ゲームは1ポイント目から一度も追いつかれることなく差を広げ11-5と同点に追いつきます。第3ゲームではデュースでゲームポイントを奪われますが、吉村選手の強烈スマッシュで追いつくと大藤選手のバックハンドで逆転。さらに吉村選手の対角へのフォアハンドが決まり13-11で勝利に王手をかけます。

第4ゲームもデュースとなるも、大藤選手のフォアハンドを蒯選手が返せずマッチポイントに。最後は吉村選手のバックハンドで相手のミスを誘い、試合終了。吉村選手は勝利の瞬間に倒れ込んで大きくガッツポーズ。大藤選手も笑顔を見せ、2人は握手で喜びを分かち合いました。

試合後、報道陣の取材に応じた吉村選手は「本当に幸せです。大藤さんと一緒にメダルを目指してやってきて、またこうやって自分がメダルをとれると思っていなかった。最高です。ありがとうございます」と話し、涙を浮かべるパートナーを見て大藤選手は「泣くと思ってなかった。(涙が)移りそうになったんですけど、私はうれしい気持ちの方が強くて笑顔がこぼれました」と語りました。

「信じられない気持ちでいっぱい」と喜びをあらわにした2人。準決勝は世界3位と強豪の香港ペアと対戦します。反対の山では松島輝空選手と張本美和選手の“そらみわペア”も準々決勝の試合を控えていて、“日本勢による金メダル争い”の行方にも注目です。
最終更新日:2025年5月22日 8:46