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2021年6月16日 21:06

電撃引退 白井健三 内村には伝えていた

電撃引退 白井健三 内村には伝えていた
(c)NNN

体操の白井健三選手(24)が16日に現役引退を発表し、会見を行いました。

以下、会見の内容-

Q:引退を発表した今の気持ち
「本当にすっきりした状態で現役生活を終えることができて、今後のやりたいことに歩みを始められている。記者会見を迎えるにあたっても選手としての未練は1つもない状況で迎えることができた」

Q:引退後にやりたいことは明確に決まっている
「今は助教の立場をいただいているので、大学に貢献すること。後輩、年下に自分がしてきた貴重な経験を伝えていくことを一番できると思うので、そういったことをすぐにでもやっていきたい」

Q:引退決断の時期は
「引退の決断はすごく早くて、リオ五輪の時には、東京五輪までかなと自分の頭の片隅にあった。本格的に決めたのは、自粛明けで、東京五輪のシーズンをどんな形でも1年間やり抜いたと思えたら引退しようと決意していた」

Q:引退決意のきっかけは
「地元の五輪という1つの節目を自分の競技生活の区切りにしたかった。大学卒業後に1度代表から外れてからは、代表に入ることではなくて、どんな形でも自分の体操を東京五輪の年までやりたいという気持ちが強くなった。そういう意味では、最後に東京五輪の最終選考会(全日本種目別選手権)で、自分の演技が、ゆかでできたので本当に満足した気持ちで終えられた」

Q:24歳という年齢での引退について
「大学卒業後も拠点を変えずに日本体育大学で練習をしている中で、自分に向けてのエネルギーよりも後輩・学生に教えるエネルギーや、喜びの部分でも、自分の喜びよりも学生が喜んでいる姿を見る方が、自分にとって大きな喜びになった。エネルギーを向ける方向が、だんだん学生に変わってきたと徐々に感じた。そういう思いが完全に逆転しているので、自分の選手としての去り時は今だと感じたし、今後も学生に指導していく、未来に対してのモチベーションをすごく持っている」

Q:引退の決断に心残りは
「まったくなかったですね。引退の実感はいまだにないというか、体操をやめたんだなという実感はいまだにない。まだやりたい気持ち、もっとやりきりたかったという気持ちはなく、すごく恵まれた体操人生だったと思う」

Q:印象に残っている試合
「1つ選ぶのは難しいくらい、たくさんの素晴らしい経験をさせてもらった。その中でも、体操競技は点数を競う競技ですけど、人と比べることではなく、人と認め合うことを体操から教わった。人の悪いところを見つけるのではなく、人のいいところを見つけ合い、人を受け入れることをこの競技から学んだ」

Q:楽しかった思い出は
「試合で優勝した時とか、代表に選ばれた時はうれしいけど、今思い返してみると、何気なく先輩・後輩・お世話になった方と笑い合っているその1日1日が何よりの宝物」

Q:リオ五輪で団体金メダルについて
「五輪の時は19歳だったので、本当に何もわからずに大舞台に出させてもらって、金メダルを取ったというよりは、団体メンバーをはじめ、周りの方に支えてもらって取らせてもらった金メダル。その後、金メダリストとして練習態度、私生活の過ごし方はどうやったらみんなの見本になれるか考え方が変わった。五輪の金メダリストの肩書きが、今の自分を成長させてくれている1つの要素になっていると感じる」

Q:今まで体操をしてきた自分にねぎらいの言葉は
「すごく不器用で、調子が良くても悪くても同じことをしなきゃいけないというタイプだったので、できないとわかっていても無理に練習をすることもあった。自分で頑張ったなとは言いたくないので、もう少し自分に優しくしてあげてもよかったんじゃないかと今は言いたい」

Q:内村航平選手は白井選手にとってどんな存在
「この場で少ない言葉で片付けられないような存在。言うまでもなく航平さんがいないと僕はいなかった。感謝の二文字では伝えられない存在。ここで関係が終わるのではなく、指導者として体操界に残る僕にきっといろいろなことを教えてくれる存在。ありがとうございましたという言葉では片付けられないですけど、その言葉しか見当たらない」

Q:引退について内村選手には話した
「周りにはほとんど言っていなかった。そういう言葉を外に出すことによって引退のモチベーションが下がると思っていたので、多くは言っていなかったが、お世話になった先輩として真っ先に言っておくべきだと思って、4月の段階で航平さんには伝えた。内村選手が『最後は、健三らしい体操が見てえわ』と連絡もくれた。最後まで気にかけてくれた」

Q:東京五輪に出場する内村選手へ
「声をかけられる立場ではないのでいちファンとして『頑張ってほしい』という気持ちと、今までお世話になった後輩として『見守っています』と伝えたい。世界で躍動してほしい」

Q:引退試合となった全日本種目別選手権を終えた時は
「まず、ゆかに入る前にゆかに『今までありがとう』鉄棒の演技に入る前に鉄棒に『今までありがとう』と言ったんですけど、演技が終わった時は、こんなに多くのお客さんに自分の存在を見てもらうのが最後なんだなと、真っ先に思った」

Q:引退を家族に伝えた時は
「止められると思っていた。もう少し見たい、もっとできると家族からは言われると思ったが、『もう少し見たい気持ちはあるけど、健三の決断だからね』と両親も言ってくれた。引退に関して止められることなく、自分の意思を優先してもらった」

Q:自分が体操界に与えた影響は
「1人でも白井健三という選手の演技を見て、元気を出してくださる方、マネをしたいと思った後輩がいれば僕はよかったと思う」

Q:ファンへの思い
「最後の引退試合(全日本種目別選手権)を前もって伝えていなかった、この試合で引退すると伝えて見ていただきたかったという思いがあり、それが申し訳なかったし競技生活で唯一の後悔。今まで応援してくれてありがとうございます、という気持ち、まだまだ指導者として試合会場にはいると思うのでコーチになった白井健三も楽しみにしてほしい」