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0.38秒差 田中希実が五輪代表対決制す

2021年10月30日 22:57
0.38秒差 田中希実が五輪代表対決制す

◇陸上 TWOLAPS MIDDLE DISTANCE CIRCUIT(30日、駒沢オリンピック公園)

トラックレースでは国内最高額となる賞金100万円を懸けたサーキット型の陸上競技大会として位置づけられたこの大会。女子1000mファイナルステージに東京五輪代表の田中希実選手と、同じく東京五輪代表の卜部蘭選手が出場し、五輪代表対決が実現しました。

レースはスタート直後から先頭に立った田中選手とぴったり2番手につけた卜部選手の2人が引っ張る展開。まず動きを見せたのは卜部選手でした。1周目を終えた400m地点、田中選手を一気に抜き去りトップに躍り出ます。しかし、この種目で8月に日本記録を樹立している田中選手も距離をあけずぴったりと追走します。すると、残り約300m地点で田中選手が一気にスパートをかけ逆転。卜部選手も田中選手に食らいつき、2人のトップ争いとなります。

そして最後は田中選手が1着でゴール。2着は卜部選手、2人の差はわずか0.38秒。接戦となった東京五輪代表対決を制した田中選手、賞金100万円を手にしました。

レース後、田中選手は「最近スピードが乗りにくくなってきていたので勝つことを大事に臨みました。結果として最低限勝てたということはよかったです」とレースを振り返りました。さらに優勝賞金の100万円の使い道について、「中距離の発展に生かせるように使っていきたいです」と語りました。