◇プロ野球セ・リーグ 阪神 5-1 ヤクルト（15日、松山）

プロ野球・阪神は15日、ヤクルト戦に勝利しました。この試合は、ヤクルトの主催試合として行われ、愛媛県の松山・坊っちゃんスタジアムでの開催。平日のナイターゲームにもかかわらず、スタンドには多くの観客の姿がありました。この日、才木投手は5回まで無安打と相手打線を封じ、7回無失点の好投で、今季1勝目を手にしました。

才木投手はヒーローインタビューに登場すると、今季初勝利に「うれしいです」と笑顔で一言。さらにノーヒットノーランも期待される中、6回に浴びた初ヒットについては「あんまり意識はしていなかったですけど、打たれて、Hのところに1ってついて、『ノーヒットノーランミスった～！』と思いました」と、陽気なキャラクターをのぞかせました。また、6回に3本のタイムリーなどで4得点をあげた打線についても「いつもこれぐらい点が入ってくれたらいいな」とチクリとこぼしました。

このように、ここまで才木投手らしい明るく軽快なインタビューを続けていましたが、球場に集まったファンへの思いを聞かれると表情が一変。

真剣な表情を見せながら「普段やっぱりこうやって、地方球場で野球をさせてもらうってことがなかなかないですけど、本当に、阪神ファンとかヤクルトファンの皆さんに限らず、今日みたいに何か地元でやって、足を運んでくださって、野球を身近に感じてもらって、またより野球を好きになってもらえたら、うれしいなと思います」と語りました。このまっすぐな発言に球場からも大きな拍手が起こりました。