【箱根駅伝】3冠王手の駒澤大学 前回大会は涙の失速、先輩の支えで再びの箱根路へ
■鈴木選手の走りを待ち望む駒澤大のエース
アンカーを任され、力強い走りで後続を引き離すと、区間賞の走りで優勝に貢献。すると、これまでの思いがこみあげてきて、その目に涙を見せました。
そしてこの時、鈴木の復活を喜んだもう一人の先輩が、4年生でエースの田澤廉選手です。鈴木選手にとって憧れであり目標の田澤選手と一緒に練習することで力をつけてきました。
11月の全日本大学駅伝でも優勝を果たし、出雲駅伝に続き2冠を達成した駒澤大学。しかし、鈴木選手は箱根駅伝に向け大事をとり、レースを欠場。歓喜の輪にはいませんでした。
その日の朝、鈴木選手に田澤選手から連絡がありました。大学のSNSに載る、出走メンバー写真のポーズを考えてほしいというお願いでした。
田澤「(レースに)出たかっただろうなとか色々思って。でも一番は芽吹の分もという意味もあったので、やっぱり本来は走るべきなので、芽吹は」
誰よりも悔しい思いをしている後輩に向けた、田澤選手なりのエールだったのです。
涙から始まった鈴木選手の1年。頼もしい先輩とともに、再び箱根駅伝へ向かいます。